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2012.01.14 (Sat)

2012年度課題曲参考音源一部発表

速報です。
http://www.ajba.or.jp/kadaikyoku.htm
に冒頭一分がようやくアップされました。

以上です。
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00:28  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.06.17 (Fri)

【速報】2011年朝日作曲賞・全日本吹奏楽連盟作曲コンクール

今回の朝日作曲賞は福田洋介氏の『さくらのうた』、全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第一位は長生淳氏の『香り立つ刹那』。ふたりともよく聞く名前の有名人ですね。どんな曲かわくわくです。来年の課題曲になります!それぞれ、例年通りなら、課題曲Iと課題曲Vになりますね。

福田氏は、『風之舞』の方ですね。
そして、長生氏は、『サウンド・オブ・ミュージック』(編曲:長生淳)で触れましたね。

おおおおお!!!期待!
22:00  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.03.30 (Wed)

課題曲レポート ”マーチ「列車で行こう」”

今回は、川村昌樹氏による、2003年の課題曲V、

マーチ「列車で行こう」

です。

さて、打楽器アンサンブルで始まり、オーボエソロ、それに加わるようにしてフルートソロ。そして、みんな集合。

伴奏系は二小節単位で同じことの繰り返し。一回、この伴奏だけを聞いてみたい気も。結構面白い音が色々とあります。

聞いていると楽しいんですけどね。
フレーズも楽しいですし。

中間部、雰囲気がガラっと変わりますが、トンネル・・・でしたよね?

ジャズっぽさもあります。伴奏は・・・二小節のループの前半一小節は3に分けてますよね?
そして、汽笛を高らかに鳴らして、みたいな感じで戻ってきて、

ファゴットソロ、それに加わってクラリネットソロ。

オーボエとファゴットにソロがあるなんて。。


で、列車は走り続けるわけです。
終わり方も面白いですよね。



ま、一回聞いてみてください。



↓↓列車で行こう!↓↓

コメントも!!
22:44  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.02.09 (Wed)

課題曲レポート ”マーチ「ライヴリー アヴェニュー」” ―朝日作曲賞―

はい、ようやくやってまいりました、第21回朝日作曲賞受賞作品、2011年課題曲I、堀田庸元作曲、

マーチ「ライヴリー アヴェニュー」

でございます。

紹介したい吹奏楽曲はかなり多くたまっちゃっています・・・。夕焼けリバースJB急行、華麗なる舞曲、他にもスパーク作品、福島作品、保科作品、等々。
そして、課題曲も。

ま、のんびり行きましょう。


オーソドックスな「課題曲」マーチ。
コード進行が独特な感じで、お洒落な雰囲気が漂います。(以前にもこのことは触れているような・・・)

裏拍の16分音符二発で旋律が始まっているという、なかなか苦戦しそうな感じがしますが、まあそういうことは気にしない。


本当に穏やかな曲ですよね。長七度の響き、個人的にとっても気に入っているのです。このデリケートな和音は、美しく繊細に響かしてほしい、という勝手な要望を持っています。

で、中低音の第二マーチのメロディなんですが、これってやっぱり2003年の課題曲IV『マーチ「ベスト・フレンド」』(松浦伸吾)とほぼ同じな感じなんですよね。あれもお洒落な曲でした。
(それにしても2003年の課題曲マーチは五曲とも素晴らしすぎる!!
ウィナーズイギリス民謡による行進曲はすでに取り上げています)

それを抜けて、まあ課題曲お決まりのパターンで、また最初のメロディが繰り返されるわけですが、この対旋律、なんかハマります。

でも、僕にとって一番中毒性があったのは、トリオのコードです。
メロディのG♭がこの曲のアイデンティティを確立しているんじゃないか、なんて大げさなことを思っているのですが。

次のトランペットの入りもまたまた印象的なんですけどね。
後は、初めの音型が活きてくるわけですけどね。




・・・読み返してみると、内容薄いですねぇ。毎回こんな感じでしたっけ?

ミニシンフォニー 変ホ長調の内容の濃さが異常なだけですかね?

ま、このくらいで許してやってください。

お詫びに、追記部分でもご覧ください。

↓↓待ち遠しい!!↓↓

コメントも!!
22:33  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2011.01.12 (Wed)

2011年課題曲 参考演奏音源一部発表!!

2011年全日本吹奏楽コンクール課題曲発表!!の記事からおよそ半年たった本日。
ようやく公開されましたね・・・といっても毎年早くなっているような気がしますが。

冒頭一分弱しか聴くことはできませんが、まあ一応ザッと。

ちなみに、大分前にこちらは公開されていましたが、こちらのページの『2010年12月号』から、それぞれの曲の作曲者のエッセイを閲覧することができます。(pdf)

I.マーチ「ライヴリー アヴェニュー」 <堀田庸元>(第21回朝日作曲賞)
直球な感じのスタートです。が、和音の進行はお洒落ですね。
F→A♭dim→G→Csus4,C
かな?雰囲気は題名のイメージ通りです。
やはり安定感がありますね。

ブライアンの休日』以来の朝日作曲賞受賞マーチです。ブライアンの休日と雰囲気は全く違うのですが、Tp→W.W. のメロディ構造が同じといえば同じですね。(う~ん、どうして比べたんだろ。二つの曲は全然タイプが違うのになぁ)

長7の和音の雰囲気好きなんですよね~気持ちの落ち着くマーチです。すんなりと沁み入ってくる旋律です。

音響も手伝ってか、かなり和音が重厚な雰囲気ですね。もちろん、曲自体も和音が充実していると思います。


II.天国の島 <佐藤博昭>
いきなり「ストリングス?」と思わせるような入りです。弦のピチカートっぽい響きです。
些か陽音階に似た日本風の響きもしますが、フリギアンな雰囲気も・・・。冒頭のピッコロは鳥の囀りを思わせるような感じもしますが、どうでしょうか?
オーボエソロ、結構長いですが、このオーボエがこの曲の雰囲気全てを左右しそうな感じです。

この曲、なんだか新鮮な響きです。

参考音源の音響効果も手伝い、かなり神秘的・幻想的な雰囲気が漂っています。Sleigh Bellsの効果が半端じゃありません。


III.シャコンヌ S <新実徳英>
変奏曲っていうのは、それもシャコンヌとかパッサカリアとか、冒頭一分弱だけ聴いただけだと、まさにテーマが発展していこうとするところで終わっちゃうんですよね~。これじゃ全体像が分からない。
I,II,IIIと雰囲気からして全く違うので面白いですね。世界旅行をしている感じ。

すごーく簡単にしちゃうと、T→S→D→Tと進行して、半音進行。この形の繰り返しでしょうか?


IV.南風のマーチ <渡口公康>
課題曲IVマーチっていうジャンルでもあるのでしょうか・・・『課題曲IV枠』みたいな。
一番ポップスに近いような響き。ただ進行が綺麗なんですよね。唯一カラオケのノリでも曲になりそうな曲ですけど、今回のマーチは二曲とも、勢いのあるマーチというよりも落ち着いた優しい感じのマーチですよね。こちらは流れるようなマーチ。
縦の響きの美しさを重視するマーチを取るか、横の旋律の美しさを重視するマーチか。


V.「薔薇戦争」より 戦場にて <山口哲人>
このカッコよさは尋常じゃないです。高校以上しか演奏できないのが残念なくらい。冒頭のティンパニから一気に引き込まれます。
でもこの試聴で聴けるのって前奏じゃないか・・・?色々と重要な動機は提示されている気もするが、ここからどうなるのかが一番気になる所で・・・

っていうか、薔薇戦争って、権力闘争の内乱にこんなネーミング、贅沢すぎますよね。
日本史ではまずお目にかかれないような名前。こんなロマンチックなネーミングができるだけでもなんだか羨ましいですよね。
ちなみに『権利の請願』とか、『球戯場(テニスコート)の誓い』とか、『ボストン茶会事件(Boston Tea Party)』とかもいいですよね。(名前が)

・・・それはさておき、「もし、自らシェイクスピアの戯曲に音楽をつけるとしたら」という設定で書いた曲らしいのですが、これまでの技巧的な色の濃かった新課題曲V枠に、また違う方向性の曲がやってきましたね。
まあ、試聴で聴けるのは、呼びかけと応答ばかりでしかないのですが、古典的な『ゲンダイオンガク』の手法にに吹奏楽の現代性が取り入れられた感じになるのでしょうか?本当に楽しみです。



参考演奏の音源の一部が公開されると、かえって余計にじれったくなる。
ふう。早く全曲が聴きたい。


↓↓待ち遠しい!!↓↓

コメントも!!
21:52  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.12.31 (Fri)

課題曲レポート ”吹奏楽のための「クロス・バイ・マーチ」”

2010年を締めくくる今回は、三善晃氏による、1992年の課題曲C

吹奏楽のための「クロス・バイ・マーチ」

です。

「三善晃」という大作曲家は吹奏楽コンクールの為にはこれまでに委嘱で2作品作曲されていますが、これらの曲が吹奏楽界に与えた影響は計り知れないものであったと思います。

三善氏が吹奏楽界に登場したのは1988年課題曲A『吹奏楽のための「深層の祭」』。
「ゲンダイオンガク」(山口哲人氏の言葉を引用させていただきました)といわれるような曲は勿論これまでなかったわけではありませんが、やはりこの曲は別格でした。
曲の表現しているものの抽象性は極めて高く、複雑怪奇な曲ではないものの、「何を表現するのか」が無いと、曲にならない。非常に上質で難度の高い曲でした。結果として、一気に吹奏楽界のレベルアップを図ることとなったように思います。

そんな三善氏の、今度はマーチ。あの大御所が・・・という感じだったのでしょうか?
恐ろしいマーチですね・・・
凄すぎます。

マーチのくせに変拍子のオンパレード!!でも全て4拍子(2拍子だったっけ?)に還元できるように計算済み。このあたりから「前衛」ぶりは凄いですね。

しかし、やはり「ゲンダイオンガク」にしては聴いていて分かりやすい曲ですよね。(なんだか語弊のある言い方ですが)

シンプルな動機から編み出される小宇宙はやはり壮観です。

曲も、「ゲンダイオンガク」で多くみられるような、暗さや徹底した無表情さ、混沌さなどはこの曲には見られません。(完全なステレオタイプですが)

むしろ、どこか諧謔的な印象を受けたのは僕だけでしょうか?

課題曲マーチ史上最も難しいといわれるこの曲。

皆さんも、『深層の祭』とともに、小宇宙をご堪能ください!!


↓↓マーチの新境地を切り拓く!↓↓

コメントも!!
23:58  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2010.09.15 (Wed)

課題曲レポート ”憧れの街”

前回の
結局は「ゲージュツ」漬けの六年間
とか、
ずっと前の
"吹奏楽"について
とか、持論を展開すると満足しちゃうみたいですね。
いやいや、もっと更新しなければ。

というわけで、今回は、南俊明氏による、2007年の課題曲III

憧れの街

です。

マーチですね。

この曲についてまだ記事を書いていなかったことに驚きです。


ちなみにですが、僕が中学時代にコンクールで演奏した課題曲は、
『架空の伝説のための前奏曲』
と、この『憧れの街』ですね。
何せ2,3年だけで50人近くいるクラブでしたから、1年生は打楽器の手伝い要員くらいしか参加しません。そのときは、『マーチ「春風」』でした。南さん・・・

南俊明氏は、「現在は北海道石狩南高等学校の数学の教諭。北広島市民吹奏楽団常任指揮者も務める。」とあります。

うん。(←どういうこと!?)

愛用の楽譜作成ソフトはFinaleらしいです。「春風」のときなんか、「鼻歌で浮かんできたメロディを楽譜に表わして、そのあとも音を並べていたら出来た」みたいなことを読んだような気がしますが、それにしてはクオリティが高いのでは・・・
春風、あの年では大人気でしたね。一番素直で、安定していて吹きやすい曲だったと思いますし。

・・・じゃなくて、今回は『憧れの街』ということですね。

Graveの導入から始まる、という最近ではあまり見なくなったパターン。
いろんな団体の演奏も聴きましたが、最初の印象は大きいですね。ある意味一番の見せ場で、ここだけでもバンドの個性が見えてくる。2小節だけなんですけどね。

で、ここを抜けたらまずはファンファーレ。南さんは半音で上がっていくのが好きなのでしょうか。「春風」もそうでしたしね。

そして、お洒落な第一マーチ。2回目は主旋律の休符がなくなってレガートになりますが、倚音からして、和音がなんともシャレていますね。

で、そのあとは一時的に下属調に転調して、ホルンのメロディ。カップミュートをつけたトランペットなど、弱音器ペット・ボーン隊のリズムセクション。
サックスが突然チャチャを入れてきますが、まあそのゆったりとしたところを抜けると、今度は高音木管群とスネアのリムショット。ホルンとは打って変わって、今度は休符の世界。
それでもって、満を持しての低音軍登場。
そして、オールスターで前半部分を締めくくる!!


場面の展開もスピーディーで鮮やかですよね。目の前に画像が浮かんでくるようです。
それも安定感が抜群。

例の田嶋勉氏の、課題曲3回目にして初のマーチでの登場『ピッコロマーチ』とのキャラの違いは明確です。
ね?

トリオは、やっぱり課題曲定型パターン、美しい旋律。まずはレガートで静かに。そして、緊張感を保ったままもう一度。
で、ここで意外な展開。

バス楽器群のメロディ!!

ここ、魅力的です。
ただ、コンクールで演奏する側としては、鬼門。
基本的にstaccato。タイミングが少しでもずれたら、オシマイ。小節のあたまのトロンボーンの和音も、緊張どころ。タイミングと音程に全てをかけて。
フルート・ピッコロは音階。

曲の頭と、ここが決まると、カッコいいよね♪

まあ、トリオのメロディからは一旦お別れして、もう一度低音軍の襲来。(軍だよ、群じゃないよ・・・どうでもいいけど)

で、タメて、タメて、・・・クライマックス!!

トランペット筆頭のトリオのメロディに、トロンボーン筆頭の第一マーチのメロディが対旋律として絡んできます。
いいね、二つのメロディの邂逅、調和!!

そうだよ、そこを抜けたら、もう一度一気にテンポが落ちて・・・

木管アンサンブルみたいな雰囲気。
そうだよ。ここもキメないと。これで3箇所。

そして最後は、元気に閉めましょう。
裏拍で終わるのもユニ~ク。



作曲家、南俊明は、真っ直ぐ系の春風の次には、洒落たマーチで舞い戻ってきました。



課題曲が公募制って、やっぱりいいよね♪


↓↓憧れ☆クリック!↓↓

ついでにコメントも。
22:21  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2010.08.24 (Tue)

課題曲レポート ”風紋”

今回は、保科洋氏による、1987年の課題曲A

風紋

です。

それと、「風紋(原典版)」、「風紋(原典版)管弦楽版」です。

・・・とはいえ、まあ後の二つの話になるわけですが。
これが課題曲だった、という事実がまず凄いわけですから。
渚スコープ」がどうしてもこの陰に隠れてしまうのは、なんともやりきれないですね。「ムービング・オン」は淀工が最高!!という個人的な意見。

管弦楽版は、こちらですね。


あ、これ、違法アップロードでも何でもありません。作曲者の事務所(?)が正式にアップしているので。

続いて、吹奏楽の方(つまり、オリジナルの方です)の原典版です。
こちら
これも違法じゃありませんね。
毎年、課題曲について書いてくれているのを読むのも楽しみです。
ザ・ベストハウス123でもお馴染みの、ピストルバルブの出身したところですね。



「風紋」自体は、吹奏楽にかかわったなら知らない人はいないであろう名曲ですよね。
課題曲としても、「練習すればするほど深みにはまっていく曲」みたいな感じですよね。
あんまり僕が言うこともなさそうです。

吹奏楽版ばっかり聴いていたので、管弦楽版を聴くとまた新鮮でした。
やはり雰囲気は変わりますね。
どちらの方が好きだ、と決めることはできません。

完全に管弦楽曲として生まれ変わっていますね。


・・・あれ、言葉にならないや。

すみません。
皆さんが語ってください。

それでは。

↓↓風紋美し↓↓
21:57  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2010.07.26 (Mon)

課題曲レポート ”レイディアント・マーチ”(続き)

さすがに前回の記事は消化不良でしたので、続きを。

この曲はメリハリが欲しいですよね。
演奏によってスケールはいくらでも変わってしまうので。
只今狭山ヶ丘高校の演奏を聴いているのですが、トランペットソロはじめ、ブラボー。

ただ、僕の好みを言わせてもらうと、どんな曲でも最後の締め(この曲ではダンダンダン、という三発)を遅くするのは気に食わないのです。最後までインテンポで突っ切ってほしいですね。

----------

ともすれば、ごちゃごちゃになりかねないようなこの曲ですが、全然そんなことはありませんね。ここら辺も秀逸なんでしょうね。

メロディは上昇系。どんどん上に上がっていきます。これはこれで気持ちいいのですが、下で何やら動いているバス系も気持ちいいですよね。

ホルンの頑張り具合が目立ちますが、これはこの重厚な曲調もあってのことでしょう。ホルンだけでなく、どのパートも尋常じゃないほど頑張っているはずです。

ま、とにかくカッコいいです。

速いテンポで演奏している学校もありますが、タンギングには相当苦労したことでしょう。
いろんなパートがいろんなところで上昇したり、下降したりと忙しいことには違いないのですが、とても聴きやすいですよね。(あれ、さっきとおんなじことを言ってる?)

まだまだいろいろあるんですが、一番好きなトリオ部分へと。

楽譜自体、調の指定はなかった(っけ?おそらく無調のような表記だったと)のですが、そんなことはどうでもいい。

ここは相当歌いこみたいところです。やはり、壮大に、豪華絢爛に演奏してほしいところです。
それにしても、美しいメロディですよね。本当に。
ちょっと切なさもありながらも、かなり勇壮な感じです。
(こういうこと、言葉で表現するの苦手なんですよね)

さっきから中学の演奏も聴いているのですが、正直中学の演奏ということを忘れてしまうくらい上手かった・・・もっと中学生らしいフレッシュな演奏もしてほしいとは思ったのですが。

話を戻します。
トランペットソロは、音数は少ないけれども、十分な説得力があります。とっても難しいですよね。ここを表現するのは。ソロ以外の人も全員で表現しなければなりませんし。ここが上手くいけば、印象はとても良くなるでしょう。

あとは、曲の最後の中低音最後の頑張り。これは本当に締めの部分になりますね。全てを踏まえたうえでのラスト。これも非常に大事です。


ただこの曲、バンドカラーが顕著に出ますね。どんな演奏が、あなたは好みですか?



↓↓満足♪↓↓
22:21  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2010.07.25 (Sun)

課題曲レポート ”レイディアント・マーチ”

今回は、今井聡氏による、1999年の課題曲II

レイディアント・マーチ

です。

放射状の行進曲ですか(笑)。

今回はそんなに長く書きません。
ただ、とにかくカッコいいし、なんだか(個人的に)感動的だし、オーケストレーションも上手いし、演奏効果も抜群だと。

まあ、難しい曲ですけど。

こういう曲もやってみたいんですよね。指揮を。

やってみたいんですよね。

指揮をするって何が面白いかっていうと、自分の音楽が作れるところなんですよ。独裁的にはなりたくありませんが。

ところで、こういう曲が課題曲に復活してこないんでしょうか。


↓↓消化不良↓↓


(次回記事に期待!!)
00:02  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2010.07.14 (Wed)

2011年全日本吹奏楽コンクール課題曲発表!!

Iマーチ「ライヴリー アヴェニュー」堀田庸元(第21回朝日作曲賞)
II天国の島佐藤博昭
IIIシャコンヌ S新実徳英(委嘱)
IV南風のマーチ渡口公康
V「薔薇戦争」より 戦場にて山口哲人(第3回全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第1位)

(http://www.ajba.or.jp/info20100714.htmより)

IとVの作曲者については、前もって発表されていたので軽く触れていましたが、噂によるとVの作曲者は以前朝日作曲賞(吹奏楽)の2次予選にまで残ったことがあるとか。

IIIの方は、合唱でお馴染み。吹奏楽ではあまり馴染みのない名前ですが。そういえば、シャコンヌなんですね。このごろパッサカリアにハマっていたので、ちょっと過敏に反応してしまうのです。

課題曲では全員ニューフェイスですね。

朝日作曲賞も、『ブライアンの休日』以来2年ぶりのマーチ。
マーチでよかったです。マーチにも十分に、朝日作曲賞を受賞する希望はあるということですね。


↓↓楽しみ♪↓↓
22:59  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.06.18 (Fri)

2011 第21回朝日作曲賞・第3回全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第1位

発表されたようですね。

朝日新聞紙上でももう発表があったようですが、大阪市音楽団のTwitterによると、

第21回朝日作曲賞受賞作品が、

堀田庸元(よういち) 「ライヴリー・アヴェニュー」

全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第1位作品が、

山口哲人(あきひと) 「『薔薇戦争』より戦場にて」


だそうです。
どんな曲だか楽しみです。
来年2011年の課題曲に、早くも期待です。

プロフィールをみると、お二方とも、
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業
だそうですね。
22:33  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.06.12 (Sat)

課題曲レポート ”マーチ「スタウト・アンド・シンプル」”

今回は、原博氏による、1988年の課題曲C

マーチ「スタウト・アンド・シンプル」

です。

原博氏の作品では、以前、
ミニシンフォニー 変ホ長調
のときに、交響曲の形式とともに長々と語っていましたが、その同じ作曲家の、それより以前の課題曲です。

まあ、こんな作曲家は、基本的に委嘱作品ですよね。
(あれ、上岡洋一氏には、なぜか公募採用の曲があったような・・・)

やはりベテラン。
軽快なメロディですが、堂々としたマーチ。
ま、題名がそれは語っていますが。


確かに、シンプルな形式です。スーザ形式。

粒を一音一音はっきりさせないと、何を言っているのか分からなくなってしまいます。
この時点で、結構舌が大変なマーチだということは察することができると思いますが、ずっと聞いていくと、

後半、トランペットが基本的に鳴りっぱなしじゃないか!
殆どメロディーライン。

ま、トランペット奏者のみならず、みんな動きっぱなしで、どのパートを取ってみても非常に体力のいるマーチだと思います。

原博氏の作風は、基本的には「バッハやモーツァルトに傾倒しその作風をそっくりそのまま引き継ぐ方法」なので、(ミニシンフォニーなんか、思い切り古典派の薫り)誰にでも聴きやすい曲ですね。

とっても安定感があります。

でも、終盤、クライマックスが近付くと、これこそこの曲の醍醐味!!といえる部分がやってきます。

聞いただけではなんだかよく分からない、入り組んだコード進行の部分を抜けると、最後には3つのメロディがお互い干渉しあうことなく、同時に鳴り響きます。

いや~壮絶。

それでも最後はパン!と終わるあたりが、気持ちいい。


いいなあ。
17:21  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.06.10 (Thu)

課題曲レポート ”カーニバルのマーチ”

前回の『渚スコープ』の時のような記事を書くと、逆にコメントが来なくなってしまうんですよね・・・

今回は、杉本幸一氏(補作:小長谷宗一)による、1988年の課題曲D

カーニバルのマーチ

です。

野庭だとか、淀工だとかも演奏していますね。(キャラが全然違う!から面白い!)

中間部(トリオ)以外、アゴゴベルがほぼ鳴りっぱなしですが、大丈夫でしょうか。いくら楽器とはいえ、金属ですので、ずっと叩かれていると・・・。それも、コンクール課題曲という性質上、練習量もすごいのでは・・・。

なんてことはさておき、
まさに、カーニバルですね。ラテンパーカッション大活躍のサンバ!

打楽器奏者は、ひたすら高いテンションで音楽をリードしていかなければなりません。
基本的には、アゴゴとスネアとタンバリンとが全体のノリを築きあげていきます。

サンバホイッスルもかなり重要なパートですし。
第二マーチ突入直前に、次のリズムを高らかに提示するのは、サンバホイッスルただ1パートのみです。
あれ、ビギン(Beguine)風のトリオでも吹いてるじゃん。

パーカッションだけでなく、
金管も木管も、大活躍!!

ま、これは演奏を聴いていただくのが早いかと。

当たり前ですが、ノリだけではいい演奏はできませんね。

トリオなんかは、十分に歌いこんでほしいところです。

第二マーチも結構お気に入りです。
中低音のメロディ
トランペットのリズムセクション(サンバホイッスルが提示したリズムで)
踊る木管群
これぞまさに、カーニバルですよ。

そのあとには、トロンボーンの対旋律が追加されて、最初の主題。
トロンボーンのグリッサンドもこれまた面白い。


最後のベルトーンは難しいところですが、決めたいですね。



全体的に、ハーモニーが綺麗な曲です。「楽しい」、そして「綺麗」。そりゃハマりますよ~。


あ、1988年といえば、『深層の祭』の年ですよ。あの有名な、完成度の高すぎる、名曲です。

この年のマーチだと、原博氏の『マーチ「スタウト・アンド・シンプル」』の完成度も高い。さすがベテラン。(ただし、非常に体力を使うマーチでもあります。特にトランペットは)



それでは。
21:13  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2010.06.04 (Fri)

課題曲レポート ”渚スコープ”

僕の知り合いで、このブログを覗いてくれている方、もしいらっしゃいましたら、たまにはコメントぐらいしていってもらいたいのです。挨拶くらいしてくれてもいいじゃないですか~
非公開でもいいからさ。
ま、ちょっとばかり寂しいだけなんですけどね。


今回は、吉田峰明氏による、1987年の課題曲B

渚スコープ

です。


粋な題名だと思いませんか?

やはりこの年は「風紋」が有名すぎて、「渚スコープ」はその陰に隠れてしまっているのです。


夜明けに、渚で波と風が静かに踊っているような冒頭から始まります。

こんなトロンボーンソロのある課題曲もよくよく考えれば他にありませんね・・・オケでは結構聞く雰囲気なんですが。大体こういうのはユーフォが持っていくのでね。

多くの人に言われていますが、この曲は「フランス風」です。
吹奏楽ですが、オケのような響きが漂います。でも、やっぱり吹奏楽にしかできない響きですよね。

木管が主体となって表現するこの渚の背景が、この曲の独特な雰囲気を生んでいるのでしょうか。

全体的に、押し寄せては儚く消える波。
中間部から推進力をもったメロディが何度か登場しますが、それもまた消えていき、最後に残るのは冒頭の雰囲気。
そして、最後はGの和音で終始。

なんて美しい曲なんでしょう。
世界観はとても広い。

曲想がソリスティックである分、コンクールではあまり人気が出ず、
Aの風紋(決して難易度は低くありませんが、音楽としての完成度の高さと、ソロよりも大アンサンブルの多い曲想)

Eのマーチ「ハロー!サンシャイン」(他の曲に比べ易しく、スタンダードなマーチ)
が人気だったようです。

でも、前回にも書いたとおり、陰に隠れがちなBCDの三曲も、大変な名曲です。
こんなにいい曲がそろうと、もったいないですね。
この年の課題曲だけで演奏会を企画してみても、十分楽しめて、充実した演奏会が出来ると思います。(いや、時間が短すぎるか・・・)

21:57  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.06.02 (Wed)

課題曲レポート ”ムービング・オン”

今回は、川上哲夫氏による、1987年の課題曲D

ムービング・オン

です。

カッコよく、美しく、お洒落で・・・
名曲でしょ、これ。

全国大会で淀工がスタンドプレイというのも・・・動画で見たときは驚きました。
あんな舞台でスタンドプレイも気持ちいいものだとは思いますが、ドラムセットの人もいい気分でしょうね。
なんか見ていて楽しそうでカッコいいです。


まあ、曲そのものの話も。

曲の冒頭から休符を引っ掛けて、一気に「ムービング・オン」ワールドに観客を引き込みます。
そして、印象的なリズムで駆け抜けると、スローテンポに。
お洒落なジャズ風の曲で、サックスのカッコよさや、トランペットの官能的なソロに、陶酔しきっちゃいましょう。

ゆったりと、曲の流れに身を任せていると、冒頭のリズムがよみがえってきます。
そしてテンポが上がり、もうそこは演奏者と観客が一緒の世界。まるで、同じ舞台に立っているかのよう。

そして、みんなが舞台に上がったところで、またスローテンポになり、皆で一緒に、思う存分歌い、酔いしれ、感動的な1ページを作ります。
思い出を作り上げた後は、「立ち止まらないで(ムービング・オン)」、さあ、みんなで先に進もうじゃないか!

何があっても、「ムービング・オン」!!

果たしてこれが曲の説明になっているのでしょうか?
まあ、聞いていただければその気持ちは十分に伝わるのではないかと思います。


この年も課題曲がドラマチックな名曲ばかりですね。

A 風紋 保科洋
B 渚スコープ 吉田峰明
C コンサートマーチ'87 飯沼信義
D ムービング・オン 川上哲夫
E マーチ「ハロー! サンシャイン」 松尾善雄

そういえば、まだ「風紋」についてレポートは書いていないんですね。
まあ、いつか書くとは思いますが、風紋なんて有名すぎる曲ですからね。原典版とどっちがいいか・・・なんて?

風紋人気が凄いですけど、渚スコープも負けないくらいの美しい曲ですし、コンサートマーチ'87だって、冒頭からして印象的です。

マーチ「ハロー!サンシャイン」から、松尾善雄氏は課題曲最多入選への道をたどっていきます。

ところで、1987年は、珍しく課題曲が5曲ありました。
「A~Dが難しすぎたので、『ハロー!サンシャイン』が繰り上げ入選」
みたいな感じだそうです。

風紋なんて特に、「通せるけど、練習すればするたびに到達点が見えなくなる曲」みたいな風に言われていますからね。

こんな曲、最近ではほとんどお目にかかることができないんじゃないでしょうか?

これこそが、本来の課題曲なのかもしれませんね。
技術の上手さを競うことが最大の目的なのではなく、表現をその尺度にする。技術は、表現をするためについてくるもの。

表現が技術を必要とするんです。


よね?
23:57  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.04.22 (Thu)

課題曲レポート ”架空の伝説のための前奏曲” ―朝日作曲賞―

今回は、山内雅弘氏による、2006年の課題曲I

架空の伝説のための前奏曲

です。

第十六回朝日作曲賞受賞作品です。

この方、2009年には第2回東京佼成ウインドオーケストラ作曲コンクール第1位を受賞しているんですね。
第1回の同コンクールは、1位なしという結果だったので、このコンクールでは堂々たる初の1位受賞ということですね。凄い方だと思います。尊敬。


その上、山内さんは、吹奏楽で第十六回朝日作曲賞受賞だけでなく、同じ年に合唱のほうでも第十六回朝日作曲賞を獲得、ダブル受賞ですね。


ここら辺にしておいて曲の話に。

完全4度、長2度、減5度(増4度)が主となる音程ですね。緊張感の中クラリネットが冒頭で提示してくれます。
あとは、日本風な旋律かと思いきや、異国情緒漂う、聴けば聴くほど日本とは離れてくるこの不思議な空間を満喫。
(作曲者も「日本風」ということは意識していないようです。意図的な減5度音程がその表れ)

ウッドブロックの醸し出す独特の緊張感を断ち切るように、低音域から波紋が広がり、そして頂点に達して、一気に快速部へ。

拍子が目まぐるしく変わり、分かりやすい三和音ながらはっきりしない調性の中をトランペットが勇猛に駆け抜け、流れるようにメロディは木管楽器へと移り変わります。
調性がはっきりしないにもかかわらず、調性音楽のような親しみやすさがあります。

次はホルンがメロディを吹きます。参考演奏の音源が・・・ということはさておき、トランペットに移り、抜けると全てタンギングの十六分音符。トランペットの提示した動機が発展して、ここから、音楽は次の場面へと入ります。

木管楽器が十六分音符の群を抜け、G-A-Dの完全4度、長2度という和音の下で、中低音部が完全4度の和音を、上の和音とずらした音程で入ってきます。

とことん西洋音楽から外してきますね。

完全4度はいつの間にか増4度という音程に変わり、そのままカノン調の所へと突入します。
MTLの2番でこの緊張感はどんどんと高まっていき、木管が半音階で登っていくと、この場面に終止符が打たれます。
そして、ベルトーンでのブリッジの後、雰囲気はがらりと変わります。

中間部は、この上なく美しい部分です。
構造も三和音が基本となり、メロディは長2度と完全4度が基本です。
調性も、大分安定しています。それでも、不安定に流動しています。

そして、フルートソロ、オーボエソロ。参考音源では、オーボエがオプション指定のためソロをクラリネットが演奏していることがもったいない・・・
そして、中間部は壮大に盛り上がり、あああ・・・・
ホルンの対旋律には酔ってしまいます。そして、全体的な雰囲気も、とっても感動的です。すごくいい曲!!みんなで一体!!!

でも、そんな時間、長くは続きません。
グロッケンソロ、アルトサックスソロ、テナーサックスソロと続き、またカノン調の部分へと戻ります。
そして、また緊張感が高まり、トロンボーンとトランペットが頂点を示すと、またホルンのメロディ。
やっぱり参考演奏が・・・ユニゾンの箇所がそれっぽく和音になっちゃってる。。。

で、あとは終わりに向けて。

6連符のリズムユニゾンは最後の見せ場ですね。
そして、中低音が、この序章に終止符を打ちます。




さて、この後に始まる「架空の伝説」とは一体何なのでしょう?
わくわくしてきますね。


それでは。
22:03  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2010.04.17 (Sat)

課題曲レポート ”迷走するサラバンド” ―朝日作曲賞―

今回も朝日作曲賞です。
以前、「朝日作曲賞に輝いた作品を順番に見ていこうと思います。」と言いましたが、前回は第一回朝日作曲賞受賞作品を取り上げ、今回は第二十回朝日作曲賞受賞作品と、「順番になっていないじゃないか」という人もいらっしゃると思いますが、

誰も受賞した順番だなんて言っていません。

僕が取り上げたいと思ったものを順番に見ていくのです。
詭弁だなんて言わないでください。

・・・ということはさておき、今回は、広瀬正憲氏による、2010年の課題曲I

迷走するサラバンド

です。


(基本的には聴いただけでの印象を述べます)

朝日作曲賞受賞作品の題名だけが発表された当初は、間違いなく3拍子のそれこそ「サラバンド」だと思っていたのですが、会報「すいそうがく」に掲載された作曲者のエッセイを読むと、それも疑わしくなってきて、それから聴いたこの曲はかなり衝撃的でした。

 「迷走するサラバンド」は、サラバンドの
発生の源泉にある人々の「喜び」「悲しみ」
「祈り」、そして「生と死」の歌や踊りが、長
い歴史の中で翻弄され、変質しつつ進化した
軌跡を表現しようと試みた作品です。
(「すいそうがく」2010年1月号より)


そういえば、後藤洋氏の「カドリーユ(1983年課題曲C)」という曲も、
その曲はカドリーユという舞曲そのものとは関係なく、カドリーユは四人一組で踊られることから「4つの構成要素をもつ舞曲風音楽」を示す
・・・みたいなこともありましたし。行進曲といえども、行進するための曲ではなく、行進の様子を描写した曲、というものもありますし。

ややこしいですね。

本題に戻ります。


前回の朝日作曲賞受賞作品「16世紀のシャンソンによる変奏曲」とは正反対のイメージです。

あちらの曲は、楽器をとても繊細に使い、音色の対比というのがものすごく印象的でした。そして、ところどころで小編成のアンサンブルが重視され、対位法的な旋律の絡み合いというものが多用されていました。ダブルリードやコントラバスがあれほど活躍する課題曲も、最近では珍しいのでは。


それに比べ、今回の曲は、音色でのキャラクターの対比はほとんどありません。リズムとパッセージといった構造が一番のポイントですね。
そういう意味では、サックスの扱いは特別です。この曲の中で、最も表情が豊かなのはサックスでしょう。サックスの可能性、再発見です。

サックスが静かに、美しく、この曲で最も重要な動機(1)を奏で始めたと思ったら、シロフォンの合図とともに、三連符を伴ったこれまた重要な動機(2)が提示されます。そして、この三連符は、リズムの動機としてもとても重要です。

基本的にこの曲は全体を通してこの二つの動機ですね。

テンポが上がって5拍子になってからのトランペットは主に三連符のリズムを打っていくパートで、乱暴になりがちだと思います。この加減は難しいところだと思います。

前々から思っているのですが、こういう曲のシロフォンってよく響いている上に、ずれるとすぐにばれる。それも、ウッドブロックと同時に音が鳴るところなど、これら二つの楽器を別々の二人の奏者が担当していたら絶対にずれますよね。
「架空の伝説のための前奏曲」でもウッドブロックとシロフォンは一人で担当するのが普通でしたし。


「迷走するサラバンド」の中間部、これは旋律が(1)の形ですね。サラバンドになって、ユーフォニウムなどの対旋律は思いっ切り(2)ですね。

中間部は十分歌うことができますし(歌いすぎるとそれはそれでおかしなことになりそうですが)、三和音が基本ですので、取り組みやすく、個性が出やすいのもこの部分だと思うのですが、やはり5拍子の出来が勝負ではないでしょうか?
それにしても、ホルンが歌い上げていますね。ホルンとサックスって本当に木管とも金管とも相性がいいですね。

再現部からは、編成にも厚みがまして、本当にクライマックスですね。これまでに登場した他のパッセージもところどころに現れます。
「サラバンドは、このような歴史をたどり、進化を遂げていったのです」といったところでしょうか?

考えて音楽を作り上げないと、淡々とした面白くない、ただ暴力的な演奏にもなりかねません。どれだけ中間部が綺麗でも、「収拾のつかない音楽」のような印象を与えてしまうかもしれません。
楽器のキャラクターよりも、自分の受け持っているパッセージの持つキャラクターに注意して音楽を組み立てていくべきです。

この曲、完成すると、打楽器も含んで、それぞれの団体の一体感を存分に感じることができるのではないのでしょうか?

最後のピッコロ。
「藝術は決して完成することはない」
みたいな?

この終わり方はまた絶妙ですね。
このなんともはっきりしない終わり方から、逆に充足感が感じられます。
ここをきっぱりと終わらせてしまうと、それこそ腑に落ちない終わり方になったのではないでしょうか?


以上、素人ながらの雑感でした。
16:35  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.04.09 (Fri)

課題曲レポート ”吹奏楽のための「斜影の遺跡」” ―朝日作曲賞―

朝日作曲賞(吹奏楽)
に輝いた作品を順番に見ていこうと思います。(既出のものもありますが)

今回は、河出智希氏による、1992年の課題曲A

吹奏楽のための「斜影の遺跡」

です。

記念すべき第一回朝日作曲賞受賞作品です。

「カッコいい」無調音楽を書きたかったということで作った曲だそうです。

でも、本当にカッコいいんですよね。
序盤の打楽器が作り上げるムードからしてまさに「斜影の遺跡」。

ロックのような推進力・エネルギーを持ち、三連符のリズムは速くて技術的に難しいものですが、曲のカッコよさに惹かれて、演奏したくなる曲です。

メロディアスではなく、旋律・リズム共に不安定な曲ですが、冒頭の打楽器や、中盤の金管楽器の咆哮、木管の囀りなど、異国情緒あふれる作品です。

最後のトランペットソロは、是非ともカッコよくキメて終わりたいところです。


河出さんは、現在BOUNCEBACKという二人組で作曲を主に活動しているそうです。

Hey!Say!JUMP,島谷ひとみ,浜崎あゆみ,AKB48,伊藤由奈などのアーティストに楽曲提供をしたことのあるグループです。

吹奏楽作品をまた見てみたいものです。
21:17  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.04.04 (Sun)

課題曲レポート ”五月の風”

今回は、真島俊夫氏による、1997年の課題曲III

五月の風

です。

華やかなマーチですね。
傑作マーチです。
8分の6拍子で、典型的なスーザ形式マーチなのですが、およそ3分半という短い時間にもかかわらず、壮大なものが感じられます。

最初のファンファーレから意表を突いてきます。
もちろん、6拍子に変わりはないのですが、いきなりリズムを崩して3拍子風に始まります。
そしてこのファンファーレが、後の基本的なメロディを形成していきます。もちろんこちらは2拍子系です。

また、和声にも真島さん独特の雰囲気があります。お洒落でジャジーな響きもしますね。
真島さんのこれまでの課題曲には「波の見える風景」や「コーラル・ブルー」がありますが、それらについても言えます。
というより、この響きが真島さんです。本人もそう語っていたような記憶もありますし。(ドビュッシーの影響とかもあったような)

聞いていて本当に楽しくなるマーチで、トリオでのファンファーレ様の所もお気に入りです。

この個性的な和声進行は、他にはないでしょうね。そして、とても纏まっています。
バスもかなり動きがあるマーチで、低音部の奏者もとても楽しめる曲だと思います。
打楽器も本当に効果的だと思います。ウィンドチャイムには惹かれますね。

元気でお洒落で美しく、壮大でよく纏まっていて・・・3分半という時間は短すぎてもったいないくらいです。
もっと聞いていたい、真島ワールド。

吹奏楽っていいな。
22:09  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.03.18 (Thu)

課題曲レポート ”パクス・ロマーナ”

今回は、松尾善雄氏による、2005年の課題曲I

パクス・ロマーナ

です。

1987 E マーチ「ハロー!サンシャイン」
1991 D そよ風のマーチ
1996 III クロマティック・プリズム
1998 I 童夢(第8回朝日作曲賞受賞)
2003 III 行進曲「虹色の風」
2005 I パクス・ロマーナ(第15回朝日作曲賞受賞)
2007 V ナジム・アラビー

の松尾さんです。(以前にも書きましたね)

Pax Romana
ローマの平和

ということですが、約200年間、とくに、五賢帝

ネルウァ
トラヤヌス
ハドリアヌス
アントニヌス・ピウス
マルクス・アウレリウス・アントニヌス

の時代として有名ですね。

現在の日本の平和はまだ65年弱。ただ、この言い方は現代では語弊があるようです。
確かに、「戦争」の対義語としての「平和」はこれだけ続いていますが、戦争を知らない世代にとって、「平和」はそれ独自の概念を持っていますから。
だから、「真の平和」なんて言葉があるんじゃないでしょうか?


・・・という話ではなくて、曲の話ですね。

映画「ベン・ハー」のオマージュというこの作品。「ベン・ハー」の曲も、その作曲にかける手間も、内容も、どれを考えても大作なんですが、「パクス・ロマーナ」も、異彩を放っているマーチです。


教会旋法のGドリアンモードを用いた、最初のファンファーレ。Dの音から始まるこのファンファーレはトランペットとトロンボーンの最大の見せ場にして最難関。
そして、主音がGであるのにもかかわらず、ホルンはフーガのように、最初の5度上のAの音から始まります。
この曲の面白いところです。

その後も三連符が主体のリズムです。(8分の6拍子のような感じです)
クラリネットの低音域で、重厚感たっぷりのメロディですね。
また、ティンパニが印象的です。

中低音のメロディーが、第二マーチではなく、第一主題の再現の部分であるというのがまた面白いですね。

トリオでは、遠くから聞こえるような、合間のトランペットも面白いです。

この曲はスーザ形式ではなく、トリオを抜けもう一度最初の調に戻りますが、第一主題とトリオの主題がお互い絡み合って、まさにクライマックスです。

そして、最後には最初のファンファーレの再現。初めとは違い、トランペット、トロンボーン、ホルンが同時に、二つの5度の積み重ね(sus4の和音のかたち)で平行に動きます。

最後は、メジャーの和音で解決して終わる、華美で壮大、そして、長い平和、まさに「パクス・ロマーナ」を連想させるマーチです。(チャイムも使っていますから)


"行進曲「虹色の風」"
という、とてもシンプルなスーザ形式の行進曲の直後にこの曲ですから、その衝撃は大きかったことでしょう。
いい意味で期待を大きく外してきますね。


松尾さんは、課題曲として「すべてのパートが活躍できる」ように配慮した曲づくりをしているようです。

コンクールで演奏するとなれば話は違うかもしれませんが、演奏会用としてなら、皆が楽しめる曲ですね。
22:47  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.02.21 (Sun)

課題曲レポート ”変容―断章”

今回は、池上敏氏による、1984年の課題曲A

変容―断章

です。

日本風の響きが基調となっている曲で、急―緩―急という構成になっているのですが、とても抽象的な音楽で、不思議な曲です。

不協和音も多用されていて、また印象的なユニゾンなど、難易度もとても高い曲です。
全てのパートが意気投合されていなければならず、どれか一つのパートでも、乖離は音楽全体の崩壊につながりかねません。
一般に言う、「現代的な」音楽で、そこに日本的な、なにか神事のような雰囲気も漂っています。

マラカスでティンパニを叩く、というのもまた印象的ですね。
この曲の練習でマラカスを壊してしまう、ということもあるのでは?
強さはほどほどに。弱いですから。
20:37  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.01.27 (Wed)

課題曲レポート ”交響的譚詩 ~吹奏楽のための”

今回は、露木正登氏による、1996年の課題曲V

交響的譚詩 ~吹奏楽のための

です。

中沢けい著『楽隊のうさぎ』でも課題曲として演奏される、あの曲です。

この曲は
Symphonic Ballade for Band
という英語名ですが、俗に言うような「バラード」をイメージして聴くと、とんでもないことになりますのでご用心。

この曲は、非常にパワーを持ち合わせつつも、陰鬱な表情がうかがえる曲です。
ただ、「饗応夫人・・・」のように、操り人形のような、精神的に狂ったような感じではなく、
(のちに出版された「饗応夫人・・・」の完全版での東京佼成の演奏における最後のアルトサックスのビブラートはとても印象的ですね)
あくまで感情が支配しているような曲です。

作者が言うところの「主情的な」レントと「客観的な」アダージョからなる緩徐部には、美しさがあります。
冒頭は激しく、そして、感情いっぱいで印象的に歌い上げるトランペットを合図に、一気に静かになります。
そこからは、あくまで冷静に。しかし、静謐さの中からも、段々と何かがこみ上げてきます。しかし、それは、ずっと押さえつけられているように、冷静で居続けようとします。
しかし、その感情はピークに。ティンパニを筆頭とした打楽器群の合図を皮切りに、一気に感情が前面へ。

感情に支配されるまま、アレグロへと突入。
リズミカルで、強迫にせきたてられるような、アレグロ。

そして、曲のテンションはどんどん高くなっていきます。
打楽器群が支配しているような感じもします。

一度、またアダージョ部分のような雰囲気が訪れ、その後冒頭が再現されたと思いきや、すぐにアレグロへと戻り、そして、何も解決しないまま、曲の終焉を迎えます。


難しい曲ですが、まあ、田村文生氏のあの曲に比べると、曲の理解も、アナリーゼもやりやすいとは思います(それでも団栗の背比べ)。

僕にとって、田村文生氏の曲は、和音が印象的です。あのスペクトル和音が特に。


露木さんの「交響的譚詩・・・」は、やはり冒頭の印象が強烈です。また、冒頭に対しての印象的なソロの美しさもあるように思います。


こんな曲をいとも簡単に演奏したような、『楽隊のうさぎ』で主人公が通っている中学校の吹奏楽部はすごいですね。

『楽隊のうさぎ』は、中学入試などでよくお目にかかった文章ですが、センター試験で出題されましたね。びっくりです。

それでは。
22:46  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.01.17 (Sun)

課題曲レポート ”コーラル・ブルー 〈沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象〉”

遂に2010年の課題曲も発表されましたね。
その課題曲IIIが、沖縄を題材としたポップス系の曲で、この曲を聴くと思いだされる曲が、今回紹介する曲です。

今回は、真島俊夫氏による、1991年の課題曲B

コーラル・ブルー 〈沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象〉

です。

「谷茶前(たんちゃめ)」は、結構有名・・・なんじゃないですかね?一般知名度はよくわかりませんが。
聴いたことぐらいはあるんじゃないですか?

ちなみに、2010年課題曲III、"吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」"は、「てぃんさぐぬ花」(←鳳仙花ですね)が主題として用いられてます。もしかしたらこちらの方が有名かもしれませんね。

さて、コーラル・ブルー。「コラール」じゃないです。「コーラル(coral)」は、サンゴのことです。

真島氏は、New Sounds in BRASS なんかでも編曲者としてよく名前を見かけますが、課題曲では3曲が採用されていて、そのうちの1曲がこの曲です。

沖縄といえば、琉球音階ですが、琉球音階を用いた音楽は、みなどこか似たような音楽になりがちです。音階そのものが、特徴的なものですからね。
しかし、この曲はその琉球音階を「縛り」としてとらえるのではなく、琉球音階をも「真島ワールド」へと引き込んだ、作曲者の色が存分に出された作品となっています。

コーラル・ブルーは色彩豊かな曲であり、場面の展開もまた鮮やかで、たった4分半の間に、壮大な世界が広がっています。映画音楽なみの世界を感じました。
そして、何といっても特徴的な和音。ちょっぴりジャジーなサウンドは、真島氏の持ち味じゃないでしょうか?

難易度は決して低くはないのですが、楽しくて、会場全体をとりこんでしまうようなサウンドは、演奏会にもピッタリです。


課題曲としての演奏だけで終わってしまうのはもったいない曲ですね。


・・・そんな曲はたくさんあります。
まあ、そのような理由から、このように多くの課題曲を紹介しているんですけどね。

それでは。
22:51  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.01.05 (Tue)

課題曲レポート ”ブライアンの休日”

たまには最近のものでもやってみましょう。

今回は、内藤淳一氏による、2008年の課題曲I

ブライアンの休日

です。


かつてのカッコいい課題曲、「吹奏楽のためのインヴェンション第1番」から四半世紀。
5曲目の課題曲、そしてマーチとしては4曲目の課題曲。

1999年、2001年とマーチの年二回連続での朝日作曲賞(現在は規定のため有り得ません)、また内藤氏の名前を聴かなくなったかと思いきや、2008年、またもや朝日作曲賞での登場。

(「ブライアンの休日」の話までもうしばらくお付き合いください)

一応、その5曲を挙げると、
1983 A 吹奏楽のためのインヴェンション第1番
1997 II マーチ「夢と勇気、憧れ、希望」
1999 I マーチ・グリーン・フォレスト(第9回朝日作曲賞受賞)
2001 I 式典のための行進曲「栄光をたたえて」(第11回朝日作曲賞受賞)
2008 I ブライアンの休日(第18回朝日作曲賞受賞)

ですね。
松尾善雄氏に並ぶ勢いです。
ついでに、松尾氏の作品も。
1987 E マーチ「ハロー!サンシャイン」
1991 D そよ風のマーチ
1996 III クロマティック・プリズム
1998 I 童夢(第8回朝日作曲賞受賞)
2003 III 行進曲「虹色の風」
2005 I パクス・ロマーナ(第15回朝日作曲賞受賞)
2007 V ナジム・アラビー

(※ちなみに、第1回朝日作曲賞は1991年の課題曲です。)

二人とも、全曲が公募入選というのが凄すぎる、といったところです。

これらの曲は、機会があればまた紹介していきます。

ブライアンの休日
・・・クイックマーチでありながらも、落ち着いて聞けますね。
この曲での秋晴れの爽快さは抜群。

こんな感じで、シンプルな曲もいいですね。
色々と詰め込まれた曲も面白いのですが、この曲はリラックスできます。

とはいえ、トランペット奏者にはリラックスなんてできないのでしょうけれども。

内藤氏の課題曲は、どの曲もすっきりした、いい気持ちで聴き終えられますね。
前方に視界が開けている感じです。



それでは。
22:33  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.28 (Mon)

課題曲レポート ”カンティレーナ”

今回は、保科洋氏による、1976年の課題曲C

カンティレーナ

です。
委嘱作品ですね。
カンティレーナとは、抒情的な旋律をさす言葉です。


保科氏と言えば、課題曲だとこの後の『風紋』が超有名ですね。

『風紋』、『アルビレオ』といったような課題曲での保科氏らしさは、この『カンティレーナ』にも一貫しています。


スネアドラムのソロから始まる、落ち着いた可愛らしい8分の6マーチ。

スネアから始まるといえば、『第六の幸福をもたらす宿』より第三楽章『ハッピー・エンディング』のAlla Marcia の部分が思い浮かびますね。
それを大人びた感じにした曲が、この『カンティレーナ』です。
・・・とはいえ、『第六・・・』のように、同じ主題を何度も繰り返していき展開していくような構成では断じてありません。ただ言いたいのは、「課題曲マーチ」と言われてほとんどの人の頭に思い浮かぶような、パワー漲るようなコンサートマーチとは違う、ということです。

静かな、美しい短調の旋律で始まり、そのあと、ホルンやトロンボーンなどの中低音域の金管が中心となり、三連符の動機による掛け合い、そして、これまた美しい長調の旋律へ・・・


この年の課題曲といえば、
A 即興曲(後藤洋)
B 吹奏楽のための協奏的序曲(藤掛廣幸)
C カンティレーナ(保科洋)
D ポップス描写曲「メイン・ストリートで」(岩井直溥)
と、これまた粒揃い。

ちなみに、「後藤洋」は「ごとうよう」、「保科洋」は「ほしなひろし」です。
後藤洋氏は、当時高校生でありながらも、そうは感じさせないようなこの『即興曲』を書いたといことでも話題ですね。現在、作曲家です。

これらの曲の中だと、『カンティレーナ』が技術的には一番易しい曲ではあるとは思いますが、こちらを聴かせようとするなら、かなりの表現力が必要となる曲だと思います。

それでは。
21:00  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.17 (Thu)

課題曲レポート ”WISH for wind orchestra”

今回は、田嶋勉氏による、1989年の課題曲B

WISH for wind orchestra

です。

田嶋さんの曲は、旋律がとても大切にされている印象ですね。

この曲のほかにも、
「エアーズ」(2004年課題曲II)
「ピッコロマーチ」(2007年課題曲I)
もそうですからね。

今度の課題曲IV、「汐風のマーチ」はどうなるのでしょう?
楽しみです。


どの曲も、委嘱作品ではなく公募による課題曲だということですが、先にマーチでない楽曲から作り始めて、あとからマーチをどんどん作っていくのも珍しいのでは?と思います。


さて、WISHの話ですが、全体的に静かなイメージの曲ですが、雄大さがある、ダイナミックな曲です。。
優しい雰囲気のエアーズとはまた違う雰囲気の曲です。歌うような旋律に変わりはありませんが。

WISHについて、特に中間部は変拍子が多用されていますね。
展開は映画音楽のように、ドラマティックな展開になっています。

エアーズとどちらが好きか、分かれるところでしょう。


演奏については、エアーズのほうがやりやすいとは思います。
WISHのリズムのほうが多少複雑な部分がありますね。
テンポは、WISHのほうがずいぶんと遅いですが、どちらもゆったりとしたイメージに変わりはないでしょう。

ただ、エアーズは音程の跳躍がすごいですね。ホルンは11度の飛躍だとか。


WISHのような、ダイナミックな音楽、好きです。
穏やかな曲なのですが、すごいパワーを持っています。

一度、皆さんも聞いてみてください。
21:40  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.05 (Thu)

課題曲レポート ”ミニシンフォニー 変ホ長調”

僕は自分の置かれている境遇を素直に受け止めることにした・・・

と言う訳で、更新です。

課題曲を通して、交響曲の形式を見ていきましょう。

今回は、原博氏による2002年の課題曲III

ミニシンフォニー 変ホ長調

です。委嘱作品ですね。(もちろん吹奏楽)

5分程度の曲ですが、4つの楽章で編成され、「シンフォニー」の形式はしっかりと保たれています。

「シンフォニー」の形式とともに、見ていきましょう。


< I. Allegro moderato >
(変ホ長調、4分の4拍子)

「Allegro」には、「速く」「快速に」「陽気に」と言ったような意味があります。
「Moderato」には、「適度の」「ほどよい」と言ったような意味があります。単独で使われると、「中くらいの速さで」と訳されることが多いです。

この曲の場合は、「ほどよく速く」といったような意味になりますが、まあ、速すぎず遅すぎず、落ち着いたテンポで、明るく演奏すればよい、といったようなニュアンスでしょうね。

この曲の形式は、
A(提示部) - B(展開部) - A'(再現部) (- Coda)
で、
A は二つの、異なる性格のメロディーで構成された、まさしくソナタ形式の曲です。

ソナタ形式と言えば、
A(提示部)の前に序奏がついたり、A'の後に大きなコーダがついたりなどと言ったものもありますが、この曲の場合、序奏もなく、コーダも必要最小限に抑えています。
「時間の制約」というものを「制約」と受け取らず、「5分」という時間の短さを積極的に活用した、まさしく傑作ですね。
(ちなみに、これが原博さんの遺作となったようです)

一般的なソナタ形式を図で表すと、下のようになります。

(序奏 -) A - B - A' (- Coda)

また、提示部Aは、第一主題と第二主題で構成され、この二つは一般に異なった性質を持ちます。
そして多いのが、
長調の場合、第一主題に対し第二主題は属調で、
短調の場合、第一主題に対し第二主題は平行調で、
それぞれ演奏されます。
この二つの主題は曲全体を通してとても重要なものであるため、しばしば提示部はリピート記号で繰り返されます。
(属調、平行調については後ほど)

展開部Bでは、提示部で登場した二つの主題が、形を変えながら、複雑に絡み合うなどして、音楽のテンションを高めていきます。


再現部A'は、提示部Aと基本的に同じような構成ですが、大きく違うのは、多くは、
長調の場合、第二主題が第一主題と同じ調で、
短調の場合、第二主題が第一主題の同主調で 、
演奏されます。提示部で異なっていた二つが、再現部で調和するんですね。これが、ソナタの醍醐味です。
展開部と再現部がまとめてリピートされることもあります。
(同主調についても後ほど)




ミニシンフォニー 変ホ長調
においては、
第一主題は変ホ長調で演奏され、
ユニゾンによる強奏(フォルテ)で、メロディーは分散和音で構成され、ノンレガートです。

それに対し、第二主題は変ロ長調で演奏され、
ピアノというアーティキュレーションのもと、メロディーはスケール(音階)で構成され、レガートです。

第一主題の強奏の後のブリッジ、なんだか、アルトサックスが美しいですね。


展開部は、金管群が、第一主題をいくつかのパートで絡み合い、短調になりつつ第二主題を目指していきます。
そして、木管も加わり短調のブリッジで展開部の頂点を極め、木管群がそれを引き継いで、再現部に突入します。

この曲では、再現部は第二主題が先に演奏されます。
調も解決しており、また、提示部のときとは違い、主旋律と同じ音型で、他のパートも様々に絡んできて、この曲の頂点ですね。

最後に第一主題にも金管が加わり、頂点のテンションを保ったまま、少し早くなって終わりを迎えますね。

全39小節ではありますが、提示部の繰り返しもあり、それなりの長さはあります。


< II. Andante >
(ハ短調、4分の6拍子)

「Andante」は、「歩くような速さで」といったような意味ですね。
ゆったり演奏しましょう。

二楽章は、緩徐楽章ですね。
複合三部形式や、変奏曲などが使われることが多いのですが、この曲では三部形式が採用されていますね。

ごく単純な、A - B - A' の形式です。ここでのAというのは、第一主題、第二主題というようにわかれてはいなく、ごく単純に、一つのアルファベットで一つの主題を表しています。


二楽章では、近親調のうち、多くは属調や下属調が用いられますが、ここでは、ベートーヴェンの好んだ平行調が用いられています。


美しい、「歌」の楽章ですね。真ん中あたりで、テンポを落とし、頂点を極めるところが感動的です。あとは、そこから曲を収めていき、二楽章は終わります。
トランペットも美しい。

全32小節です。


< III. Minuetto >
(変ホ長調、4分の3拍子)

踊りの楽章ですね。
「Minuetto」という綴りは、イタリア語です。ドイツ語だと、「Menuett」となります。

ベートーヴェンなどは、メヌエットよりも、スケルツォを好んで用いられていました。
どちらも踊りの曲です。
(ベートーヴェンの、交響曲での踊りの楽章では、名実ともにメヌエットなのは、交響曲第八番のみですね。実質スケルツォだが題名はメヌエットというのは、交響曲第一番です。)

これは、普通中間部(Trio)を挟みますね。基本、三部形式です。

三拍子で、一拍目に強拍のある踊りが、メヌエットやスケルツォです。

メヌエットは、もともと高貴な貴族たちの踊りですから、速いテンポは不向きです。

調も、一楽章と同じ調に戻ります。


この曲では、2楽章の落ち着いた感じから、エネルギーを取り戻して、次の4楽章を迎えるといったような感じですね。

落ち着いた感じで、でも確実にエネルギーを内包した感じで、演奏してほしいところです。


全52小節ですが、とりわけ長いというわけでもわりません。



< IV. Rondo Allegro giocoso >
(変ホ長調、8分の6拍子)

これも、第一楽章と同じ調ですね。同主調で書かれることもあります。

「giocoso」には、「楽しげな」「愉快な」といったような意味があります。

題名通り、交響曲の第四楽章の定石、ロンド形式ですね。

ソナタ形式などが使われることもあります。(もちろん、例外あり)


古来、ロンド形式は
A - B - A - C - A - D - ・・・
というように、「A」の主題が何度も回って(めぐって)くるので、「回る」といった意味の「Rondo」と名づけられたようです。(日本語でも、「輪舞曲」「回旋曲」)

多くは、
A - B - A - C - A - B - A(大ロンド形式)
や、
A - B - A - C - A(小ロンド形式)
などの形をとります。

ま、この曲は上の形式(大ロンド形式)とも言えるでしょう。

軽快なテンポで、テンションを落とさずに最後まで演奏してもらいたいものです。

最後の方で、Vivaceになりますね。「活発に」といったような意味ですが、Allegroよりも速いテンポを指します。

そして、最後の二小節は、Tempo I(テンポ プリモ)ですね。(第四楽章の最初のテンポ)

rit.などにならないようにしてほしいものです。
停滞、減速といったようなイメージではなく、最後に締める、と言ったような感じですね。

ちなみに、Aの部分とも言える旋律は、一つのパートで吹くのではなく、一つの旋律の音が、いくつかのパートに分けられていますね。

イメージでは、「一拍目、ニ拍目はファースト、三拍目はセカンドが主旋律の音を持っている」といったようなものですね。

全体像をしっかりとつかみましょう。

全53小節です。一分程度で、軽快に切り抜けていきますね。



以上のように見てきました。
交響曲と言えば、通常全四楽章で編成されていますが、ベートーヴェンの交響曲第六番「田園」のように、全五楽章だったり、また、二楽章は緩徐楽章、三楽章は踊りの楽章というのが普通ですが、ベートーヴェンの交響曲第九番(合唱付き)のように、二楽章にスケルツォ、三楽章に緩徐楽章が来ることもあります。

ま、基本的には、この、
ミニシンフォニー 変ホ長調
のような形式ですね。



それでは、追記部分に、「近親調」についてです。
20:51  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.09.18 (Fri)

課題曲レポート ”ラ・マルシュ”

今回は、稲村穣司氏による1997年の課題曲IV

ラ・マルシュ

です。とっても楽しいマーチですね。



英語に直すと、
The March
でしょうか?

大胆なネーミングですね。。。


と思うと、内容も大胆。


おそらく変ロ長調で、おそらく4拍子のマーチ(実際にもB dur で 4分の4なのですが)。

でも、単純に変ロ長調、4拍子とも言いにくいマーチです。

このブカブカリズム(引用)は虜になりますよ。


変ロ長調ではありながらも、ところどころに複調ですよ。
チューバの単純なFとBリズムの上に、さまざまな調の旋律が重なっていく。

そして、もう一つは、ポリリズムです。

これもすごい。
特に、トリオは大胆すぎますね。

とっても美しいんですが、木管により提示される主旋律は、ほとんどが符点4分音符。
ある程度で拍子感が分からなくなってしまいます。
バスも4拍子で進行しているんだか。


そのくせ、対旋律は確固たる4拍子。
これが綺麗に収まるんですよね。


そして極めつけは、オルガントーンの後に、なんとクラッシュシンバルが裏打ち!!


どこまでひねくれているんだか。


しかしまあ、楽しいマーチですよね。


かなり個性的なマーチです。課題曲でのスタンダードなコンサートマーチとは、全く違って、異彩を放っています。


ヨーロッパのサーカス軍団が、いきなり街を行進しだして、周りのことなんかお構いなし、やりたいことだけやってどこかへ去ってしまう、そんな印象を受けました。

とても滑稽ですよね。


これが処女作だとは・・・
英語教師、侮れぬ。



それでは。
17:16  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.09.13 (Sun)

課題曲レポート ”ターンブル・マーチ”

はい、それでは今日は、川辺真氏による1993年の課題曲I

ターンブル・マーチ

です。


前回お話しした通り、この曲は、高橋さんが自身の「イギリス民謡による行進曲」を作る際に参考になった曲でもあるようですね。


ものすごいパワーのある曲ですね。
こちらへ押し掛けてくるような、そんなパワーです。
ただ、そのパワーは、自分たちを圧倒するのではなく、自分たちをも曲の中に引き込んでいく、そんな勢いを感じます。



最初のファンファーレは、まあなんというか、気持ちいいですよね。
あれだけストレートでパワフルなファンファーレは、もう・・・です。


トリオも、もう一度最初に戻る直前ではなんとなくアメリカンな・・・(←完全に主観)


短調の勢いですね。
それに対し、トリオは長調の高貴さですか?
かっこいい。


それでは。
20:18  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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