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2009.12.28 (Mon)

課題曲レポート ”カンティレーナ”

今回は、保科洋氏による、1976年の課題曲C

カンティレーナ

です。
委嘱作品ですね。
カンティレーナとは、抒情的な旋律をさす言葉です。


保科氏と言えば、課題曲だとこの後の『風紋』が超有名ですね。

『風紋』、『アルビレオ』といったような課題曲での保科氏らしさは、この『カンティレーナ』にも一貫しています。


スネアドラムのソロから始まる、落ち着いた可愛らしい8分の6マーチ。

スネアから始まるといえば、『第六の幸福をもたらす宿』より第三楽章『ハッピー・エンディング』のAlla Marcia の部分が思い浮かびますね。
それを大人びた感じにした曲が、この『カンティレーナ』です。
・・・とはいえ、『第六・・・』のように、同じ主題を何度も繰り返していき展開していくような構成では断じてありません。ただ言いたいのは、「課題曲マーチ」と言われてほとんどの人の頭に思い浮かぶような、パワー漲るようなコンサートマーチとは違う、ということです。

静かな、美しい短調の旋律で始まり、そのあと、ホルンやトロンボーンなどの中低音域の金管が中心となり、三連符の動機による掛け合い、そして、これまた美しい長調の旋律へ・・・


この年の課題曲といえば、
A 即興曲(後藤洋)
B 吹奏楽のための協奏的序曲(藤掛廣幸)
C カンティレーナ(保科洋)
D ポップス描写曲「メイン・ストリートで」(岩井直溥)
と、これまた粒揃い。

ちなみに、「後藤洋」は「ごとうよう」、「保科洋」は「ほしなひろし」です。
後藤洋氏は、当時高校生でありながらも、そうは感じさせないようなこの『即興曲』を書いたといことでも話題ですね。現在、作曲家です。

これらの曲の中だと、『カンティレーナ』が技術的には一番易しい曲ではあるとは思いますが、こちらを聴かせようとするなら、かなりの表現力が必要となる曲だと思います。

それでは。
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21:00  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.17 (Thu)

課題曲レポート ”WISH for wind orchestra”

今回は、田嶋勉氏による、1989年の課題曲B

WISH for wind orchestra

です。

田嶋さんの曲は、旋律がとても大切にされている印象ですね。

この曲のほかにも、
「エアーズ」(2004年課題曲II)
「ピッコロマーチ」(2007年課題曲I)
もそうですからね。

今度の課題曲IV、「汐風のマーチ」はどうなるのでしょう?
楽しみです。


どの曲も、委嘱作品ではなく公募による課題曲だということですが、先にマーチでない楽曲から作り始めて、あとからマーチをどんどん作っていくのも珍しいのでは?と思います。


さて、WISHの話ですが、全体的に静かなイメージの曲ですが、雄大さがある、ダイナミックな曲です。。
優しい雰囲気のエアーズとはまた違う雰囲気の曲です。歌うような旋律に変わりはありませんが。

WISHについて、特に中間部は変拍子が多用されていますね。
展開は映画音楽のように、ドラマティックな展開になっています。

エアーズとどちらが好きか、分かれるところでしょう。


演奏については、エアーズのほうがやりやすいとは思います。
WISHのリズムのほうが多少複雑な部分がありますね。
テンポは、WISHのほうがずいぶんと遅いですが、どちらもゆったりとしたイメージに変わりはないでしょう。

ただ、エアーズは音程の跳躍がすごいですね。ホルンは11度の飛躍だとか。


WISHのような、ダイナミックな音楽、好きです。
穏やかな曲なのですが、すごいパワーを持っています。

一度、皆さんも聞いてみてください。
21:40  |  課題曲-music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.05 (Sat)

"吹奏楽"について

(週番日誌にも書いたような・・・ということは気にしない)

本当に、一個人の意見として参照いただきたいと思います。

個人個人、様々な意見があると思います。

決して、それらを否定するつもりではありません、ということを最初に断っておこうと思います。

皆さんは、「吹奏楽」についてどのようにお考えでしょうか?

吹奏楽・・・
日本中で、今、急速に広まりつつあります。
吹奏楽を知らない、なんて方はまずいないでしょう。

しかし、「吹奏楽とは?」と尋ねられたら、何と答えるのでしょう?

「ブラバン」
「バイオリン(弦)のないオーケストラ」
・・・

そんな程度ではないでしょうか?(オーケストラは、ここでは管弦楽団のこととします)

「ブラスバンド」と「吹奏楽」は根本的に違いますが(今回はここには触れないことにします。)
特に後者は、強ち間違いとも言い切れない面はあるでしょう。

しかし、正しい、とはいいかねます。

もちろん、「弦がなくてサックスが加わった編成」なんて、そんなくだらない解答ではありません。



確かにその通りなのですが、この解釈、どう思いますか?

「学生がする手軽で簡単なオーケストラ」=「吹奏楽」

のような認識でしかないのでは?と思います。


つまり、吹奏楽は、「せいぜい吹奏楽」というような認識でしかないのです。

プロ=オーケストラ
アマチュア=吹奏楽

というような認識の方もいらっしゃるかもしれません。


吹奏楽は、もともと軍楽、行進曲などといった用途の音楽から成長したもので、
もともと弦楽合奏という「藝術」に管楽器、打楽器が次々に加えられて大規模になったオーケストラと比べると、
一つの「藝術」としての演奏形態として世間に認められたのが遅い時期で、「最近」です。

だから、無理はないのかもしれません。

吹奏楽は、「今」流行りのポップスを演奏したり、オーケストラ曲の吹奏楽編曲を演奏するためのもの・・・ただそれだけなのでしょうか?

それだけなら、あまりにも悲しすぎます。


はっきり言います。

吹奏楽は、オーケストラとは全く違うものです。
入門者のためのオーケストラなんてことは、決してありません。



吹奏楽には、吹奏楽にしかない魅力があります。
他の編成では決して作れない空間、というものが吹奏楽にもあるのです。

オーケストラがオーケストラ曲を演奏するために存在するのなら、吹奏楽も吹奏楽曲を演奏するために存在するのです。


現に、今、多くの吹奏楽オリジナル曲が作られています。
これらの曲を聞けばわかります。
「吹奏楽でしか表現できない空間が、そこにはある」
ということが。


そうでなければ、「プロの吹奏楽団」なんて存在するわけもありませんし。



吹奏楽で、オーケストラ曲の吹奏楽編曲を演奏する、なんてこともよくあります。
駄目だ、なんてことはありませんが、あまり、好きではありません。
曲自体は、オーケストラのために書かれているのですから、それを編曲した楽譜が、オリジナルに敵う訳がありません。
どれだけ上手く演奏しても、所詮は「オーケストラ作品の編曲作品」でしかないのです。

シャープ系のオーケストラ曲が、フラット系の吹奏楽用に転調などされていたら、なおさらです。
もはや、別の曲です。
(過去の記事、"「調」から感じること"も参照)


曲は、そのオリジナル編成で演奏するのが一番です。
そこに、「作曲者の意図」が一番よくあらわれます。
別の人が、「作曲者の意図しないところで」編曲した作品が、オリジナル作品に勝るなんてことは、あるはずがないのです。

だから、「NSB」よりも、「NWR」の方が好きです。
(↑某有名プロ吹奏楽団が演奏している2種類のCDです)


吹奏楽とは・・・
一つの、独立した、立派な藝術の一分野。

それは、確実に言えることだと思います。
22:29  |  持論 -music  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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