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2010.05.31 (Mon)

徒桜 ―解答篇― へのリンク

まずは、徒桜の解答篇です。
徒桜 ―解答篇―
うえのリンクからジャンプしてください。


熊切のところ(木梨の登場シーン)は、ああでもしないと流石にしんどいかな・・・と思ったので、書いた、ということが十分伝わると思います。

広辞苑でもいいので、一度辞書を見てみると、それがなぜその時期なのかが分かっていただけると同時に、木梨の発言の意味が十分に伝わると思います。
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22:56  |  雑談-music  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2010.05.20 (Thu)

新曲 Allegro Con Brio

是非とも、前回の徒桜 ―問題篇―にはお答えください。

さて、今回は僕の作った新曲公開です。

Allegro Con Brio


8分の6拍子の、マーチ(風小品)です。
可愛らしくまとめました。


スコアはアップしませんが、御希望の方が万が一いらっしゃれば、お見せいたしましょう。

それでは。
20:58  |  作曲-music  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2010.05.10 (Mon)

徒桜 ―問題篇―

僕がずいぶん前に作った問題です。
解いてみてください。
少なくとも、音楽とは一切関係ありません。

ちなみに、題名の読み方は「あだざくら」です。

徒桜 ―問題篇―

「これがもう最後になるかもしれない」
 大工廻晴美(らくじゃくはるみ)は、恋人の井之尻泰斗(いのじりたいと)の手を握り、こう言った。
「な、何を言っているんだ。諦めるな。お前にはまだ・・・」
「そう。まだ・・・まだやり残したことがある。でも、もう私にはできない。だから・・・」
「まだ間に合う。早く、早く病気を治して・・・」
「お願い、私の話を聞いて。あなたは・・・井之尻君は私の最後の恋人で、最愛の人。このことだけは決して忘れないで。そして、この部屋で私があなたに話をしたっていうことも絶対に忘れないで」
「そうだ。お前も、俺のたった一人の恋人だ。どういうことだよ。先生にも言われたじゃないか。治る見込みがない訳ではないって」
「みんなそう言うわ。でも、私には分かっているの。私は治らないって・・・」
「でも・・・」
「頭で考えているようにそう上手くはいかないの。頭で考えることに、意味はない。大事なのは中身よ。表面じゃなくて、中身。先生も、私には優しく接してくれているけれども、もう私のことを半分諦めている」
「そんなこと・・・おい、晴美、晴美!」
晴美の容体が急変した。機械の音がけたたましく鳴り響く病室に、医師たちがやってきた。泰斗は、ただその様子を見守っていることしかできなかった。
 しかし、医師たちの懸命な処置も実らず、彼女はそのまま息を引き取った。
 満開の桜の花は、この殺風景な病室を窓の外からずっと見守っていた。


 晴美の死から、一週間ほどが経った。俺は晴美を失った悲しさからまだ十分に立ち直れてはいなかったが、学校には通っていた。
「おい泰斗、大丈夫か」俺のクラスメート、比永竜俊(ひながたつとし)が声をかけてきた。
「ああ、大丈夫だ」俺は答えた。
「無理はするなよ」
「大丈夫だって」
「そうか、それならいいけど。あと、これ、お前に言うべきかどうか迷っていたんだけど・・・時期が悪いかもしれないが、お前に隠しておくこともできない」
「何が?」
「泰斗、よく聞いてくれ。彼女が・・・大工廻が死ぬ一週間ほど前に、俺は彼女の見舞いに行った。その時のことだけど、大工廻は俺に何故かカップ麺をくれたんだ」
「は?彼女が?」
「『もうすぐテストでしょ。夜はこれでも食べて頑張って』って。それも、後に気付いたことに、大工廻は俺のことを『竜俊君』って呼んでいた。彼女にそのように呼ばれたのは初めてだ」
「ふうん・・・」
「それだけだ。こんなときにごめんな」
「ありがとう。気にしなくていいよ」
「それならいいんだけど」
 そうは言ったものの、俺はこのことがかなり気になっていた。そう言えば、彼女は死ぬ直前、俺のことを「井之尻君」と呼んでいた。いつもは「泰斗君」なのに・・・。それにしても、何故彼女は比永に夜食をあげたのだろうか?俺がただ彼女のことを何も知らないだけなのか?教えてくれよ、晴美・・・
「ねえ泰斗、僕もちょっと」熊切伸太(くまきりのぶた)だ。小太りの彼は、授業中に起きていた例(ためし)がないし、成績も下から数えた方が早い。だが、付き合ってみると案外いい奴だ。「大工廻のことだけどさ」
「何?」
「彼女が死ぬ前に、彼女から郵便で僕の家に絵が届いてきたんだ。よく分からないんだけど、これ」
「ん?」見ると、これは田んぼだろうか。横にトラックが止まっていて、農家の人が稲を積み込んでいる。右下には、「熊切君へ」の文字がある。「何だ、この絵は」
「分からない。この絵が何なのかも、そもそもこの絵が何故僕に届いて来たのかも」
そこに、同じクラスの木梨(きなし)がやってきて、この絵に一瞥をくれると、こう言った。
「何だこの絵は。稲を積む様子か?熊切、これお前に届いてきたのか。ふうん、お前にぴったりの絵だ」
「どういうことだよ」熊切は言った。
「ま、せいぜい自分で考えな。じゃ」
「ひどい奴だなぁ。あいつ、自分が物知りだからって・・・あ、ごめんね、泰斗」
「いいよいいよ。ありがとう、教えてくれて」
晴美、一体、どういうことなんだ・・・?

 俺は学校の帰りに、今日も学校を休んでいた、晴美と仲の良かった友人、田崎真紀(たさきまき)の家を訪ねてみることにした。彼女なら、何かを知っているかもしれない。
あの日以来、彼女はずっと部屋に籠(こも)りっきりだったようだ。
「いきなり訪ねてごめん。一人?」
「ええ。お母さんも買い物に行っちゃって。ありがとう、泰斗君。訪ねてきてくれて」
「大丈夫か?顔色良くないぞ」
「あ、いや・・・あれからあまり眠れなくて」
「そう・・・今日学校で、比永や熊切から、晴美が生前、よく分からない行動をしていたことを聞いたんだけど、何か知っていることってある?」
「よく分からない行動って?」
「いや、彼女が別にそこまで親しくない彼らに、夜食を渡したり、絵を贈ったり・・・何かあいつに隠し事でもあったのかな、って」
「私にも分からないわ。彼女があなたに隠していることなんか、何もないと思っていたけど」
「そう・・・」俺は何となく部屋の隅の棚に目をやった。「あの写真は?」
「彼女がくれたの。ほら、白馬岳(しらうまだけ)の・・・」
「白馬大雪渓(はくばだいせっけい)か。綺麗だな」
「そうでしょ。『私のことばっかり心配していないで、田崎さん、あなたも元気出さなきゃ』って晴美が」
「へぇ・・・」
「あと、そのとき晴美に頼まれたんだけど、『粂(くめ)テル君に、クラブ頑張ってね、って伝えといて』って言われたの」
「ラグビー部の粂輝也(くめてるや)のこと?」
「ええ。私は、言われたとおりテルに伝えておいたけど、彼も驚いてたみたいで。晴美とはほとんど話したことなかったみたいだから」
「どういうことだろう」
「さあ・・・」
「あ、そろそろ帰るよ。ごめんね。ありがとう」
「え、ええ。こちらこそ」
「落ち着いたら学校来いよ」

 俺は自分の家に帰りながら、色々と考えを巡らしていた。どういうことだろうか。晴美の不可解な行動の意味は。彼女は本当に俺のことが好きだったのだろうか?とも疑うようにもなった。いや、そんなわけはない。
 それにしても、今日は本当に暑い。もう夏だな、と思う。
 そういえば、さっきの部屋だって十分暖かかったのに、田崎の奴、何故あんなにも暑そうな服を着ていたのだろう。Tシャツの上に、外出用のウールのジャケットを羽織っていた。それも長袖だ。

 こうあれこれと考えているうちに、俺はあることに気がついた。もしかして――。俺は鞄から電子辞書を取り出し、自分の考えを確認した。やっぱりそうだ。そして、俺は、晴美の言った言葉を思い返していた。そうか、そう言う意味だったのか。だとすると――
 俺は、晴美の残した最後のメッセージに気付いたのだった。晴美、何故もっと早く教えてくれなかったんだ。こうしてはいられない、急がなきゃ・・・

問題
晴美が泰斗に遺したメッセージとは、一体何であったのでしょうか?


答えを、どうぞ。その場合のコメントは、非公開扱いでよろしくお願いします。
ヒントが欲しい場合は、公開コメントでコメントしていただければ大丈夫です。
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