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2011.01.17 (Mon)

おほなゐ

さて、本日1月17日は、天野正道作曲、

おほなゐ~1995.1.17阪神淡路大震災へのオマージュ~
 第1楽章「瓦解」
 第2楽章「荒廃、Requiem」
 第3楽章「復興そして祈り」


です。(吹奏楽)

「おほなゐ」とは、大地震を表す古語とのことです。
非常にストレートな表現をしている曲なので、とても聴きやすい曲と思います。

平和な日常から一転、一瞬にして一面瓦礫の山となった、恐ろしくも抗うことのできない自然の脅威。

音を積み重ねていくオープニング、そして、ソロによって紡がれていく旋律、高音パートの囀り。平和な朝を連想させます。

そして、ポップス調の部分に突入して、とっても平和な雰囲気のところに、ティンパニが・・・

そして・・・!


変化は一瞬ですね。いきなりやってくる。


世界は茫然となり、気づくと世界は一変している。そして、ところどころから火も上がり、鳴り響くサイレンの音。(サイレンの音が奏されるのが結構印象的なんですが)

余震もやってきます。安心する間もない、恐怖と絶望のどん底の世界です。


そして、混沌とした世界が広がります。


残るのは、多くのものが失われ、活気を失った世界。
寂しさだけが世界を支配します。それでも朝はやってくる。


そして、失われた命に鎮魂歌を捧げます。


この一番暗く、悲しく、何よりも辛いのがこの第2楽章です。


本当に聴いて感じ取っていただきたい部分です。



そして、第3楽章では、街はまた元の姿を取り戻しつつあります。
平和な朝を取り戻した街。

活気を取り戻し、復興のパワーへとつながります。

そして、元の姿を取り戻したかのように見える街。

しかし、震災の事実は消えません。後世まで残り続けます。そして、それは後世まで語り継がれるのです。
二度とこのような悲しいことが起きないように・・・



僕の文章で上手く言えてる気が全然しないのですが、まあお許しを。


『ラッキードラゴン』、『おほなゐ』と紹介しましたが、とてもメッセージ色が強いですよね。

本日は震災から16年。黙祷。


↓↓黙祷↓↓

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2011.01.12 (Wed)

2011年課題曲 参考演奏音源一部発表!!

2011年全日本吹奏楽コンクール課題曲発表!!の記事からおよそ半年たった本日。
ようやく公開されましたね・・・といっても毎年早くなっているような気がしますが。

冒頭一分弱しか聴くことはできませんが、まあ一応ザッと。

ちなみに、大分前にこちらは公開されていましたが、こちらのページの『2010年12月号』から、それぞれの曲の作曲者のエッセイを閲覧することができます。(pdf)

I.マーチ「ライヴリー アヴェニュー」 <堀田庸元>(第21回朝日作曲賞)
直球な感じのスタートです。が、和音の進行はお洒落ですね。
F→A♭dim→G→Csus4,C
かな?雰囲気は題名のイメージ通りです。
やはり安定感がありますね。

ブライアンの休日』以来の朝日作曲賞受賞マーチです。ブライアンの休日と雰囲気は全く違うのですが、Tp→W.W. のメロディ構造が同じといえば同じですね。(う~ん、どうして比べたんだろ。二つの曲は全然タイプが違うのになぁ)

長7の和音の雰囲気好きなんですよね~気持ちの落ち着くマーチです。すんなりと沁み入ってくる旋律です。

音響も手伝ってか、かなり和音が重厚な雰囲気ですね。もちろん、曲自体も和音が充実していると思います。


II.天国の島 <佐藤博昭>
いきなり「ストリングス?」と思わせるような入りです。弦のピチカートっぽい響きです。
些か陽音階に似た日本風の響きもしますが、フリギアンな雰囲気も・・・。冒頭のピッコロは鳥の囀りを思わせるような感じもしますが、どうでしょうか?
オーボエソロ、結構長いですが、このオーボエがこの曲の雰囲気全てを左右しそうな感じです。

この曲、なんだか新鮮な響きです。

参考音源の音響効果も手伝い、かなり神秘的・幻想的な雰囲気が漂っています。Sleigh Bellsの効果が半端じゃありません。


III.シャコンヌ S <新実徳英>
変奏曲っていうのは、それもシャコンヌとかパッサカリアとか、冒頭一分弱だけ聴いただけだと、まさにテーマが発展していこうとするところで終わっちゃうんですよね~。これじゃ全体像が分からない。
I,II,IIIと雰囲気からして全く違うので面白いですね。世界旅行をしている感じ。

すごーく簡単にしちゃうと、T→S→D→Tと進行して、半音進行。この形の繰り返しでしょうか?


IV.南風のマーチ <渡口公康>
課題曲IVマーチっていうジャンルでもあるのでしょうか・・・『課題曲IV枠』みたいな。
一番ポップスに近いような響き。ただ進行が綺麗なんですよね。唯一カラオケのノリでも曲になりそうな曲ですけど、今回のマーチは二曲とも、勢いのあるマーチというよりも落ち着いた優しい感じのマーチですよね。こちらは流れるようなマーチ。
縦の響きの美しさを重視するマーチを取るか、横の旋律の美しさを重視するマーチか。


V.「薔薇戦争」より 戦場にて <山口哲人>
このカッコよさは尋常じゃないです。高校以上しか演奏できないのが残念なくらい。冒頭のティンパニから一気に引き込まれます。
でもこの試聴で聴けるのって前奏じゃないか・・・?色々と重要な動機は提示されている気もするが、ここからどうなるのかが一番気になる所で・・・

っていうか、薔薇戦争って、権力闘争の内乱にこんなネーミング、贅沢すぎますよね。
日本史ではまずお目にかかれないような名前。こんなロマンチックなネーミングができるだけでもなんだか羨ましいですよね。
ちなみに『権利の請願』とか、『球戯場(テニスコート)の誓い』とか、『ボストン茶会事件(Boston Tea Party)』とかもいいですよね。(名前が)

・・・それはさておき、「もし、自らシェイクスピアの戯曲に音楽をつけるとしたら」という設定で書いた曲らしいのですが、これまでの技巧的な色の濃かった新課題曲V枠に、また違う方向性の曲がやってきましたね。
まあ、試聴で聴けるのは、呼びかけと応答ばかりでしかないのですが、古典的な『ゲンダイオンガク』の手法にに吹奏楽の現代性が取り入れられた感じになるのでしょうか?本当に楽しみです。



参考演奏の音源の一部が公開されると、かえって余計にじれったくなる。
ふう。早く全曲が聴きたい。


↓↓待ち遠しい!!↓↓

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2011.01.06 (Thu)

ラッキードラゴン

新年、あけましておめでとうございます。

この表現についてですが、(前の)年が明けて、その結果新年となるわけですから、「新年が明ける」という表現は誤っているのではないかという意見もありますが、「お湯が沸く」も似たような表現で、これを間違いだとは言わないでしょう。本来、冷たい水が沸いて、その結果お湯となるわけですから、同じ理論が成り立つのですがね。本来動詞の目的語となるべき《動作の結果》を主語に持ってくるという表現もあるのですね。

さて、2011年の一発目は、福島弘和作曲、

ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶

です。
心の奥に直接響いてくるような旋律ですね。とっても哀愁に満ちています。

ベン・シャーンの『ラッキードラゴン』(連作絵画集)から受けた印象を元に作曲されたそうです。

1954年3月1日、第五福竜丸は被爆(被曝?wikipediaでは「被爆」)しました。無線長だった久保山愛吉はこの半年後の9月23日に血清肝炎で亡くなったそうです。

そんな、戦後の日本の悪夢のような出来事がこの第五福竜丸のビキニ環礁の事件です。

冒頭のピアノ、そして最初に木管(クラリネット)で提示される主題が、『ラッキードラゴン』の世界に誘(いざな)います。そして、その後には「ラッキードラゴン」の主題(?)の登場です。そのすぐ後には、ファドレ♭ラ♭といった感じの音型が登場し、不安な気持ちを駆り立てます。しかしまだこれは予感にとどまります。
次第に収束していき、場面は展開します。

木管の早いパッセージが絡まりあい、曲のテンションは徐々に上がっていきます。途中に何度か落ち着きますが、それでも不安は募るばかり。そして不安は最高潮へ・・・!

その後、曲想はまた穏やかになり、最初の二つの主題がそれぞれ発展して奏でられます。被爆した後のことでしょうか?

しかし曲はそれでは終わりません。場面が転換すると、曲想は明るくなります。ラッキードラゴン・福竜の昇天です。
「原水爆による犠牲者は、私で最後にして欲しい」という久保山無線長の遺言も浮かんでくるようです。

そして、感動のクライマックス!そしてフィナーレ。


唯一の被爆国である日本。日本人として、絶対に知っておきたい、そして忘れてはならない、そんな記憶は、ラッキードラゴンが未来へと受け継いでゆくのです。


この曲、春日部共栄高等学校の委嘱作品だそうですね。

それでは。


↓↓黙祷↓↓

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