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2012.06.04 (Mon)

テレビカメラと俳都と僕と

放送からだいぶ時間が経ってしまいましたが、あの『学生俳句チャンピオン』の収録について書こうと思います。

(番組を見たいって人は僕に連絡くれれば見せられると思います。俳句関係なしで存分に楽しめる番組だと思いますよ)

2011年12月29日・松山

収録当日。
学生俳句チャンピオンという番組については、誘いを受けてから始めて知った身であったので、どんなものかほぼ一切知らない状態で挑むこととなった。

バスに乗り込むと、各座席に封筒が置いてある。開くと、筆記用具やお茶などが入っていた。まあ、普通だ。そして、松山への交通費
、及び松山滞在費、さらに謝礼金。封筒の中の紙幣のうち、二枚が二千円札であったことに対し、純粋に驚き、さらにそれがピン札であったことに何故だか感心した。
二千円札のデザインは好きなので、今でもピン札のまま保管してある。

まず最初に連れて行かれたのは、松山の港。オープニングの収録のためである。
寒い寒いと言われながらも、いつもの京都と比べればだいぶ暖かい。これが瀬戸内の気候なのか、それともたまたまなのかは分からないが、とても過ごしやすい気候だ。

現地にはもう番組スタッフの方々はスタンバイ済み。夏井いつき先生やアナウンサーの方とも合流。
前回まではペナルティが進行役をしていたとのことだが、今年は一体誰が?という状態で収録は始まる。

遠くから船に乗ってやって来たのは、アンガールズのお二人。やっぱり背が高い。

オープニングらしく、学生(大学生・院生)含めざっと紹介された後に、第一回戦のお題が発表。
ある絵( http://www.k4.dion.ne.jp/~skipio/clip_Shiki-self-draw.jpg ←これ。正岡子規の自画像だがそのことは伏せられている)が出され、この絵を見て俳句を詠めというもの。

これにより、36人の挑戦者のうち、16人が第二回戦に進むこととなる。
バスで次の場所(松山城へのロープウェイ乗り場)までの移動の間に俳句を一句詠み、提出。
夏井いつき先生が14句選出、加えてアンガールズの二人が1人1句ずつ気に入った句を選出する。

僕の詠んだ句は、これ。


  左手に薄き黒子や冬の空


説明は省くが、ちなみに、僕の左手の甲には薄いホクロがある。

めでたく第二回戦進出を果たす訳だが、他に選出された句の中で、前回チャンピオンの句はやっぱり貫禄があったし、今回チャンピオンの句も素直に「凄いな」と思った記憶がある。

さて、勝ち上がった16名はロープウェイに乗り松山城前へ。残りの人々は歩いて松山城前へ。

第二回戦は、一対一の俳句バトル。アンガールズのショートコントを見た後、ルールの説明が行われる。

16人が8人ずつ、形式的に2サイドに分かれ、一人目から順番に前へ出てきて、勝負をする。
テーマがいくつか用意されており、各チームから一人ずつ前に出てきてから、どのテーマで対決するかが指定される。

テーマ発表から3分間(だったっけ?)、句を作る時間が設けられ、その制限時間内に句を詠み、色紙に書く。
早く作り(書き)終わった人の方に、タイムボーナスの1点が与えられる。

審査員4人いて、持ち点が1人1点なので、審査員が2-2で割れたとき、早く句を仕上げた方が勝つ、という仕組みだ。


すべてのテーマは、一つを除き最初に公開されるので、自分の番を待っている間にある程度句を作っておくことができる。
僕は7番目の対決だったので、公開されているテーマそれぞれについて、とりあえず句を作っておくことができた。

カッコいい勝ち方を見たり、安定の上手さを見たり、とりあえず自分の番がくるまでの対決も楽しいものだったのだが、
何しろ勝敗は一瞬で決まる。気が抜けない。

とは言うものの、一度句ができてしまうと、なかなか頭が働かない。こういうの、ある意味極限状態の心理である。

途中、偉大なる黒岩先輩(某世界では「バショウ」また、別の世界では「希望峰」の名前で通っています。俳句ウェブマガジン『spica』にて、6月の間、絶賛連載中! http://spica819.main.jp/tsukuru/tsukuru-kuroiwatokumasa)の対決の場面があった。
お題は「ヒーロー」。先輩の句もとても良かったが、相手がそれを上回る結果となり、先輩はあえなく敗北。先輩ぃぃぃぃぃ~~~~!!!!

自分の番が来た。
アンガールズ田中氏に手帳がクマのプーさんであることを軽くイジられつつ、対決台へ。

相手は、なんと、先輩を打ち破った方の後輩。何たる縁の巡り会わせ!
というわけで、先輩の仇をとることを決意し、いざ対決!

テーマは、(この二人からは程遠いであろう、と前置きされた上で)「お洒落」。
なぜか、「余計なお世話だ!」とは思わなかった。もはや、自分の中では自他ともに認める「自虐ネタ」として定着していたためであろう。こわいこわい。

待ち時間中に作っておいた句を、最終確認をパッと済ませてサッと書いて、バッと手を挙げ、タイムボーナス奪取成功。

句は、これ。


  ポインセチアサックスの彫刻は鳥


(原則、俳句は空白を開けずに書くのがルールである。本来ならそれに加え縦書きであるべきだが、それはウェブページ上では困難なので妥協する)
勝った。「お洒落」でこういうお洒落の発想をしたところが特に評価されたようだ。

こうやって、先輩の仇を討つことに成功し、ひと安心。

8人目の対決で、ようやく隠されていたテーマが発表。前回チャンピオンと、そのライバルとの対決。テーマは「オリンピック」。これ限りは事前に用意できないから、3分という制限時間がここで本格的にものをいう。
これはやはり見ものであった。前回チャンピオンは、ここで敗れ、さらに番組的に面白くなった(?)。


こういうのって、運ですよね。


さて、勝った8人は昼食場所に行き、お先にゆっくり昼ごはん。
その間、松山城で敗者復活戦。

「松山や秋より高き天守閣 /子規」

この句の中七、「秋より高き」の部分を変え、新たな句を作る、といったもの。
この中七、季語も含まれているので、変えるにしても、季語を使わなければならず、かなり制限がある(無季にするなら話は別だが)。
その中で、オリジナリティを表現しなければならない。

28人がそれぞれ1フレーズずつ考え、いざ審査。そして、一人勝ちあがる。「木枯らし砕く」が見事、選ばれたようだった。


これで27人は脱落かというと、まだチャンスは残っていた!敗者復活戦、まだもう一試合!

*****

・・・その頃、敗者復活戦でどんなことが行われているのかはつゆ知らず、昼食を食べる自分たち。
そうしてしばらく待っていると、残りの人たちも昼食の会場にやってきた。

そこで、1人だけ勝ち上がって、残りの人たちはもう一戦あるのだ、ということを知る。

その人たちは急ぎ目で昼食を食べ、3人ずつのチームを結成。そして、食べ終わるとまた会場から出て行った。


一体何が行われるのだろう?結局、その答えは放送を見るまでほとんど分からないままであった。


*****

さて、敗者復活戦二回戦。

「借り物俳句」

なるもの。
各チームから2人が大街道商店街(俳句甲子園の時は毎年圧巻です!)に出かけ、何か物をそれぞれ1品ずつ借りてくる。
そして、また会場に戻ってくる。

そして、次に、待機していた1人が、他の2人が借りてきたものから連想し、俳句を詠む。

俳句の得点と、スピード点(2人が戻ってきた順位だったっけ?句を作った順位だったっけ?)との合計が最も高い1チーム(3人)が、復活を果たす。

こういうものである。

*****

一方で僕たちは雑談などしつつ、ひたすら待ち続け、ようやく皆が返ってくる。

勝ち上がってきたのは、東大・・・開成出身の参戦者。第11回俳句甲子園最優秀句を詠んだ村越さんのチーム。やっぱり大人しくしているわけがない。

計12人で三回戦へ。残りの24人とは暫し別れを。


三回戦は「カルタ→俳句」といった流れのもの。

まず、アンガールズ田中氏が、俳句の書いてある読み札を読み上げるので、その季語が書いてある取り札を取る。
取り札を取ったら、審査員のいる場所へと移動し、次は箱の中からテーマの書いてある札を一枚取る。

箱の中に入っているテーマは、「喜」「怒」「哀」「楽」「アンガールズ」の五種類。「アンガールズ」を引けば消化試合である(笑)。

カルタで獲得した季語と、引き当てたテーマとで俳句を詠み、審査員に評価してもらう。

審査員は4人、持ち点は1人10点ずつで、35点以上をもらえれば決勝進出、定員は早い順に4人。

何度でも挑戦可能で、一度ダメだったら、テーマを引き直して再挑戦するか、もう一度カルタの場所へと戻り、季語からやり直すかどちらか好きな方を選べる。



さて、対決が始まった。

カルタが次々と詠まれるも、最初は詠みにくい季語ばかり。誰も手を伸ばそうとしない。
そんな中、挑戦的な一人がまず季語を手にし、旅立つ。

僕は、もう少し様子を見ていたが、比較的得意な風系の季語が出てきたので、少し悩んでからとった。季語は、「凩(こがらし)」。偏ったイメージが強く詠みづらさはあるものの、まずはこれで挑むことに。

こうして、二人目の挑戦者が旅立った。

さて、アンガールズ山根氏の持つボックスからテーマを引くと、なんと「アンガールズ」。
これは無理だと早々にあきらめ、それなりに句を詠んで審査員に見せ、案の定ダメで、もう一度テーマを引き直す。

こんな調子で何度も挑戦していた。

次々と人はやってきて、だんだんと審査員の前に行列ができるように。

そんな中、一人目が35点以上をたたき出し、決勝進出決定!
そして、二人目も決まる。

あと二人。

多少焦り始める。

やはり、「凩」は詠みづらさがある。「凩」で「喜」や「楽」を表現しようとしても、「凩」と対極にある感情のようでなかなか難しい。「哀」や「怒」についても、「凩」のイメージと近く、なかなかオリジナルな発想のものができない。
季語を変えようか、何度も悩むも、「凩」で挑戦し続ける。

安定して30点以上をキープしているので、そこらへんは個人的に安心できたのだが、決勝進出は決まらない。

そんな中、3人目も決まり、焦りも最高潮。

やっと「凩」を諦め別の季語にするも、点数は伸びずタイムアップ。

・・・タイムアップ!?

そう、4人目が決まらないまま、タイムアップを迎えた。

さて、ここで審査員の協議によって4人目が決まる。
審査対象は、34点を出した句。ここで、僥倖が。

僕は、34点句を2句作った。



  凩やバッハは曲を作り終え(「喜」)
  凩やエレジーを弾くための椅子(「哀」)



34点を出した句は、全部で3句。そのうち2句が僕の句。というわけで、僕はめでたく決勝進出を果たした。

とりあえず、俳句を量産するという僕の作戦が今回は功を奏したらしい。とてもうれしかった。

それにしても、「凩」×「喜」で34点句を作れた自分を誉めてやりたい。


ちなみに、8~10句くらい詠んだが、全部音楽関係の句。というわけで、番組ではそういうところ、取り上げられることとなった。


決勝に勝ち乗ったのは、高崎さん、田中さん、村越さん、そして僕。

村越さんなんて、一回戦は勝ち上がり、二回戦で負け、敗者復活戦一回戦では勝ち上がれなかたものの、敗者復活戦二回戦で見事勝ち上がる、そして三回戦、決勝と、全部のゲームに参加。
なんて贅沢なんだろう!


最後は、シンプルに、兼題「雪」で1人1句ずつ詠み、他の32人が1人1票ずつ投票、また、4人の審査員がそれぞれの句に1人10点以内で点数をつけ、総得点の高かった句の詠者が優勝、というもの。

僕が詠んだ句は、


  雪が降る太鼓がちょっと顫えてる


といったもの。(「顫える」は、「ふるえる」)


結果、優勝したのは、田中さん。いい句だなあ、と素直に思った。おめでとう。
というか、どの句もよかった。やっぱり決勝だなあ。


このおかげで、自分の課題も知ることができたし、何より、自分が俳句(を作るうえ)で目指したいもの、それが明確に分かるようになった。
そういう点で、とても大きなものを得ることができた。


松山に行って、いろんな人に会うこともできたし、俳句に対してまたいろいろと考えるきっかけにもなった。
いやあ、楽しかったなあ。


↓↓学生俳句チャンピオン!↓↓

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2012.06.04 (Mon)

僕と吹奏楽

いつもならHTMLタグ使いまくるのですが、別のところで書いた記事で、しかもスマートフォンからの更新なので、そこらへんお許しを

大体、吹奏楽部を卒部してからの、僕の音楽熱、特に吹奏楽熱は尋常じゃない。
今振り返れば、中学の頃の自分の知識の無さに驚愕、一体音楽の何を楽しんでいたのだろう?と首を傾げてしまう。
いやまあ一応答えを見つけてはいるけど。

今のような形で吹奏楽の魅力にのめり込み始める契機となった曲は、浦田健次郎作曲『セリオーソ』だと思っている。基本的に、ああいう曲に魅力を感じ始めた時点で、吹奏楽にのめり込むようになる人は多いように思える。

これと時期を同じくして、マーチの世界の広さを知る。中学時代に知っていたマーチといったら、せいぜい『マーチ「春風」』『ピッコロマーチ』『コンサート・マーチ「光と風の通り道」』『憧れの街』『マーチ「ブルースカイ」』『ナジム・アラビー』。そして、『行進曲「威風堂々」第一番』『アーセナル』『フローレンティナーマーチ』くらいとごく僅か。本当にありふれた中学生吹奏楽部員の知識。ちょっと少なすぎるんじゃないか、と思う。

マーチに対するステレオタイプを抱くにはちょうどいい知識量かと思われる。
そんなのだから、「マーチって面白くないな」なんて思っていた。

けれども出会ってしまった。色んなマーチに。それも、過去の課題曲集で。最初に出会って、自分のなかで衝撃的だったのは『スター・パズル・マーチ』だった記憶がある。そのまま、『ラ・マルシュ』『ポップス・マーチ「素敵な日々」』など聞いていき、そこで『ウィナーズ―吹奏楽のための行進曲』に出会い、完全にこの曲の虜に。諏訪雅彦作品に今もずっと惚れている。

その頃、マーチ以外の分野もどんどん自分の中で開拓されていき、真島俊夫さんの『波の見える風景』や『コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象』や、岩井直溥作品、他に、『ムービング・オン』などとポップス系課題曲にも惹かれつつ、衝撃の田村文生作品と出会う。

『饗応夫人~太宰治作「饗応夫人」のための音楽』を初めて聞いた時の印象は、もうすごいものだった。「こんなのが課題曲だったのか!!!!」
1回目聴いた時には理解に苦しんだ。でも、2回目以降聴いていると、どんどんこの人の魅力に惹かれ始めた。今では立派な田村文生ファンでもある。

また、小説『楽隊のうさぎ』でも取り上げられていた、『交響的譚詩~吹奏楽のための』。自分がこの本を読んだ中学生当時、「”譚詩”って”バラード”と訳されるんだ・・・」とだけ知って、さぞかし叙情的でメロディアスな曲なんだろうな、と思っていたから、この曲を聴いた時に、印象とのギャップに驚いた。
まさか花の木中学はこんな難曲に挑んで、それもさらっと吹いていたとは。

こうやって吹奏楽の魅力に引きこまれている内に、いつの間にか他ジャンル音楽にも興味が伸びていることに気づく。

管弦楽なら、ベートーヴェンに以前から興味はあったが、まあ古典派か、せいぜいロマン派のメロディックな曲ばかりだったけど、いつの間にかコンテンポラリーの方が好みに。
メシアンの『トゥーランガリラ交響曲』は一瞬で好きになったなあ。
A.シェーンベルクなんか、かつての自分なら好んで聴こうとはしなかっただろう。

そして出会った武満徹作品。
心にまで響いてくる、格別な音楽空間。
『セレモニアル』『フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム』は特にお気に入り。この人の曲で、休符というものの音楽性を初めて肌で実感したんじゃないか、と思う。


そして今は、三善晃作曲の合唱作品を聴きながらこれを書いている。三善作品といえば、『深層の祭』と『吹奏楽のための「クロス・バイ・マーチ」』が課題曲として有名。特にこのマーチは大好きである。札幌オリンピックファンファーレもお気に入り。三善作品を聴き漁った日々もあったっけ。この人の曲も好きだなあ。


最近、また色んな作曲家の魅力を発見しつつある。長生淳、井澗昌樹、後藤洋、阿部勇一・・・尽きること無い世界。


「吹奏楽はオケの入門編」だって?「アマチュア=吹奏楽、プロ=オーケストラ(管弦楽)」だって?

とんでもない!

吹奏楽には吹奏楽にしか作れない世界、管弦楽には管弦楽にしか作れない世界がある。合唱には合唱だけの、弦楽合奏には弦楽合奏だけの、器楽ソロには器楽ソロだけの、それぞれ世界があるように。


世間一般の人が思っているより、吹奏楽の芸術レベルもかなり高い位置にまで登ってきている。ただ、世間での吹奏楽の地位は、特に日本ではあまり高いようには思えない。

吹奏楽の地位は、これから上がっていくのか、現状維持か、それとも下がっていくのか。

今を生きる自分たちに、この運命は託されている。


↓↓ビバ、吹奏楽↓↓

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